中世ヨーロッパ世界の成立 カロリング朝の国家・教会・文化

  • 甚野 尚志(早稲田大学教授)
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 西欧世界ではカロリング朝の時代、キリスト教会と国家が結びついた政治秩序が形成された。カール大帝の皇帝戴冠はフランク王国を「キリスト教帝国」に高め、続くルートヴィヒ敬虔帝の時代になると王は「帝国教会」の最高の保護者として様々な教会改革を行った。そしてこの改革から中世の教会制度の基礎が形成された。
 だが一方でルートヴィヒ敬虔帝の時代は、王権の弱体化とフランク王国の分裂の始まりの時代でもあった。なぜカロリング朝は崇高な「帝国」理念を構築したにもかかわらず分裂したのかを考えたい。また、教会改革がもたらしたラテン語の文芸復興、いわゆる「カロリング・ルネサンス」についても主として書物の文化の発展とラテン語教育の面から論じたい。(講師記)

【各回テーマ】
1. カール大帝の皇帝戴冠-西の「キリスト教帝国」の成立-
2. ルートヴィヒ敬虔帝の時代-「帝国」の理念と教会改革-
3. 「カロリング・ルネサンス」と文字文化の発展

西洋の「中世」とはどのような時代だったのか、時代を追いながら明らかにするシリーズです。

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日程
2020/8/24, 9/14, 9/28
曜日・時間
月曜 15:00~16:30
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 
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その他
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講師詳細

甚野 尚志(ジンノ タカシ)
1958年生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業、同大学院修士課程修了。京都大学助手、東京大学教授を経て、現職。専門はヨーロッパ中世史。著書に『中世ヨーロッパの社会観』(講談社学術文庫)、『中世の異端者たち』(山川出版社)、『十二世紀ルネサンスの精神ーソールズベリのジョンの思想構造』(知泉書館)、編著に『中世ヨーロッパを生きる』(東大出版会)、『15のテーマで学ぶ中世ヨーロッパ史』(ミネルヴァ書房)などがある。