カフカ「変身」の読みどころ
名著でたどるドイツ文学
- 教室・オンライン同時開催
- 下薗 りさ(駒澤大学准教授)
ドイツは他のヨーロッパの大国と比べると国民国家としての発展や近代化が遅く、文学も他国のものをお手本としながら、もがき苦しみつつ自分たちの表現を獲得しました。『ドイツ文学の道しるべ』はそのような苦闘のなかから生まれたドイツ文学の面白さを伝えたいと思って編まれた本です。本講座ではここで紹介されている作品をいくつか取り上げ、実際に作品の一部(和訳)を読み、さまざまな角度から考察していきます。そうするなかで、本を読むよろこびや感動を分かち合うことができれば幸いです。さらにはドイツ文学の広がりを思い描きつつ、文学が人生において担うことができる意味について共に考えていければと思います。(監修・畠山講師記)
◆今回のテーマ:カフカ『変身』の読みどころ
不条理の作家と呼ばれるフランツ・カフカ(1883-1924)。朝起きていたら虫になっていたという『変身』(1912)はその代表的なものだと言えるでしょう。ですが、一文一文読んでいくと、カフカの文章は荒唐無稽とは真逆の、事務的と言っていいほどに醒めたものであることが分かります。ではその不条理さはいったいどこから来ているのでしょうか。本講座ではカフカの文章の特徴や時代背景を探ることで、カフカの作品の秘密に迫りたいと思います。(下薗講師記)
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- 日程
- 2023/5/13
- 曜日・時間
- 土曜 15:30~17:00
- 回数
- 1回
- 受講料(税込)
- 会員 3,300円 一般 4,400円
- 設備費(税込)
- 165円
- 持ち物など
- ●参考図書:「ドイツ文学の道しるべ ニーベルンゲンから多和田葉子まで」(ミネルヴァ書房)販売はありません。
- その他
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講師詳細
- 下薗 りさ(シモゾノ リサ)
- 1983年生まれ。九州大学大学院言語文学専攻修了。博士(文学)。カフカを中心にドイツ近代文学を研究。現在、駒澤大学総合教育研究部准教授。著書に、『ドイツ文学の道しるべ:ニーベルンゲンから多和田葉子まで』(共著、ミネルヴァ書房、2021年)、『カフカの長編小説 『失踪者』『訴訟』『城』を読む』(共著、NextPublishing、2021年)、『カフカ後期作品論集』(共著、同学社、2016年)。