ブロックチェーンの数理的しくみ

  • 徳田 雄洋(東京工業大学名誉教授)
講師詳細

 21世紀になり人類にとって新しい数理的しくみが世の中のさまざまな分野で活躍しています。 ブロックチェーンは、暗号通貨(仮想通貨)のビットコインで使用された参加者全員共有の分散型台帳です。集中型管理機構なしに、信頼できない参加者間で、全員共有のブロック記録の相互束縛関係により正当性を保証しようとするしくみです。この基本的特徴に手を加え、異なる目標の暗号通貨、通常の金融決済、流通過程の追跡、分散登録などのシステムが試みられています。 ブロックチェーンシステムは、どのような数理的しくみを利用しているのでしょうか? 本当に安全なしくみなのでしょうか?  ブロックチェーンの数理的しくみを、ブロックチェーンの基礎 、応用、安全性の3回完結で説明します。 (講師記)

1.7/10 ブロックチェーンの基礎
      定義の一般化 ビットコイン版 ハッシュ関数 作業証明 現状の深刻な問題点
2.8/7 ブロックチェーンの応用
異なる目標の暗号通貨 国際送金 自動契約実行 物どうしの接続 分散登録
3,9/11 ブロックチェーンの安全性
攻撃方法 最長チェーン原則 過半数計算力根拠の崩壊 隠し持ち攻撃 利己主義的攻撃

この講座は終了しました
日程
2019/7/10, 8/7, 9/11
曜日・時間
第2週 水曜 19:00~20:30
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,720円 一般 11,664円
その他
教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

徳田 雄洋(トクダ タケヒロ)
1951年東京生まれ。東京工業大学大学院計算工学専攻教授を経て現在に至る。理学博士。専門は情報科学、情報ネットワーク、言語処理。カーネギーメロン大学(1983-84年)、ピサ大学(1999年)客員科学者。受賞にウェブ工学国際会議最優秀論文賞(ミュンヘン、2004年)など。著書に「はじめて出会うコンピュータ科学」(岩波書店、1990年)、「コンパイラの基礎」(サイエンス社、2006年)、「論理的に解く力をつけよう」(岩波書店、2013年)、「離散数学 ものを分ける理論」(講談社、2018年)など。