ソシュール言語学の可能性
  • 教室・オンライン同時開催

  • 加賀野井 秀一(中央大学名誉教授)
講師詳細

現代言語学の発展にはめざましいものがありますが、先端医学にも似て、その全貌をとらえるのが難しくなってきています。今こそ病巣の全体像がとらえられるジェネラリストが必要とされるのですが、言語学でその位置に立てるのは、もちろんソシュールです。昨年度の講座では、少しだけこのソシュールにも触れましたが、本年度は、じっくりと彼の理論に向き合い、その可能性も含め、時間をかけて分かりやすくお話ししてみたいと思います。言語理論に興味をお持ちの方も、日々の言葉や創作に関心をお持ちの方も、ふるってご参加下さい。(講師・記)
※参考文献:加賀野井秀一『知の教科書 ソシュール』(講談社メチエ) 必読ではありません。現在品切れ中ですので、図書館などをご利用ください。

【講座カリキュラム】※状況によって変更することもございます。
2023年1月期  第1期 ソシュールとその時代
1) ソシュールとその時代 ― ソシュールの生涯と同時代の言語学
2) 『一般言語学講義』と原資料について
3) 言語思想史概観 ― メソポタミア文明から現代まで

2023年4月期  第2期 「ランガージュ」「ラング」「パロール」
4) 言語をとらえる視点とジャンルについて
5) 言語の位相 ― 「ランガージュ」「ラング」「パロール」
6) 言語についての二つの視点 ― 「通時」と「共時」

2023年7月期  第3期 言語相対論とのはざまで
7) ネガティヴな体系の問題圏 ― 「体系」と「辞項」、「連辞」と「連合」
8) 言語の恣意性と言語価値
9) 世界の切り取り方を考える ― 言語相対論 ― 知覚と言語

2023年10月期  第4期 「シーニュ」「シニフィアン」「シニフィエ」
10) 言語記号をめぐって ― 「シーニュ」「シニフィアン」「シニフィエ」
11) ソシュールとヨーロッパ構造言語学
12) ソシュールと現代思想
※カリキュラムは、通し番号でご案内しておりますが、各期いつからでもご参加いただけます。


〈ご案内事項〉
・本講座は教室でも、オンラインセミナーアプリ「Zoom」ウェビナーを使ったオンラインでも、受講できるハイブリッド講座です(講師は教室)。パソコンやタブレット、スマートフォンで配信を見ることができます。
・本講座はメール登録のある受講者全員に後日アーカイブ動画(1週間限定配信)のリンクをお送りいたします。期間内は受講者は何度でもご視聴いただけます。
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日程
2023/1/25, 2/22, 3/22
曜日・時間
水曜 13:00~14:30
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 一般 13,200円
設備費(税込)
495円
持ち物など
※参考文献:加賀野井秀一『知の教科書 ソシュール』(講談社メチエ) 必読ではありません。現在品切れ中ですので、図書館などをご利用ください。
その他
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

加賀野井 秀一(カガノイ シュウイチ)
1950年高知市生まれ。中央大学文学部仏文科卒業。同大学院、パリ大学大学院で学び、現在に至る。専攻はフランス現代思想、哲学、言語 学、メディア論。著書に『メルロ=ポンティ―触発する思想』(白水社)、『メルロ=ポンティと言語』(世界書院)、『20世紀言語学入門』(講談社現代新 書)、『日本語は進化する』(NHKブックス)、『知の教科書ソシュール』(講談社選書メチエ)、『日本語を叱る』(ちくま新書)、『猟奇博物館へようこ そ―西洋近代知の暗部をめぐる旅』(白水社)など。訳書に、メルロ=ポンティ『知覚の本性』『「幾何学の起源」講義』(共に法政大出版)、ルピション『極 限への航海』(岩波書店)、ミシュレ『海』(藤原書店)、ドゥルーズ『哲学の教科書』(河出文庫)など。他に、メルロ=ポンティ哲学者事典(全4巻、白水社)など。