マザーグースと英文学 「アリス」の中のマザーグース

  • 北海道新聞提供
  • 千森 幹子(元帝京大学教授)
講師詳細

日本ではマザーグースとして知られる伝承童謡は、英国ではナーサリーライムと呼ばれることも多いのですが、英語圏の人々の心や日常に深く浸透しています。絵本の中でもラッカムなど有名無名の挿絵画家が独創的に描き出し、また、英語圏の文化文学に大きな影響を与えています。英国では聖書に次いで引用の多いキャロルの『アリス』も例外ではありません。「きらきら星」の唄やハンプティダンプティ、ハートの女王なども、実はマザーグースからの転用なのです。
本講座では、まず、マザーグース概説と英文学(主に児童文学)作品への影響、次いで『アリス』に影響を与えたマザーグース作品を多種多様なイラストをまじえつつ紹介し、ノンセンス作品『アリス』の中でどのように再創造されていったのか、そのきらめく万華鏡のような諸相の一端を、一緒に味わってみたいと願っています。(講師・記)

お申し込み
日程
2019/10/29, 11/12
曜日・時間
火曜 10:30~12:00
回数
2回
受講料(税込)
会員 6,600円 一般 7,920円

講師詳細

千森 幹子(チモリ ミキコ)
英国イースト・アングリア大学大学院で博士号(PhD)を取得。(PhD論文:Sense in Nonsense: The Alice Books and Their Japanese Translators and Illustrators)大阪明浄女子短期大学講師・助教授、ケンブリッジ大学客員フェロー、山梨県立大学教授、帝京大学教授をへて、2019年から早稲田大学招聘研究員。専門領域は18〜19世紀イギリス小説、日英比較文学、図像研究、翻訳研究。主な著書に、『表象のアリス―テキストと図像に見る日本とイギリス』(第39回日本児童文学学会特別賞受賞、法政大学出版局、2015)、『ガリヴァーとオリエント―日英図像と作品にみる東方幻想』(法政大学出版局、2018)、『不思議の国のアリス~明治・大正・昭和初期邦訳本復刻集成』(編集解説、エディション・シナプス、2009)、共著にIllustrating Alice (Artists Choice Editions、2013)、『テーマで読む―英語圏諸国の児童文学II』(ミネルヴァ書房、2011)、Tove Jansson Rediscovered(Cambridge Scholars Publishing、2007)など多数。