中部ヨーロッパの歴史をたどって 諸民族・諸国家の共生と対立の歩み

  • 川手 圭一(東京学芸大学教授)
講師詳細

 本講座では、「中部ヨーロッパ」の歴史と題して、この地域に生きてきた人々の歩んだ歴史を考えます。しかし、そもそも「中部ヨーロッパ」とはどこなのでしょうか。これは、単純に地理的な概念として説明できません。20世紀後半の冷戦の時代、ヨーロッパは東西に分かれていて、「中部ヨーロッパ」は存在しませんでした。たとえば、冷戦期に東ヨーロッパの一角を占めるとされていたポーランドでは今日、多くの人がポーランドは中部ヨーロッパだと言います。他方、ドイツでは、「中部ヨーロッパ」は、ドイツ語でミッテルオイローパ(Mitteleuropa)と表現し、19世紀以降の歴史の中で、特別な意味をもつ概念でした。そこでは、端的に言えば、ドイツの影響下にある地域がイメージされていたのです。ドイツ系の住民とスラブ系の住民は、歴史的には対立ばかりが目に付くかもしれません。しかし、両者が共生する時間も長くありました。本講座では、さらにハンガリー人などの民族も視野に入れながら、この地域の歴史の中から人々の織りなした関係性を考えていきます。(講師・記)
第1回: 「中部ヨーロッパ」とは何か。その成り立ちと歴史的意味を考える
第2回: 19世紀:ドイツとハプスブルク帝国におけるドイツ系住民とスラブ系住民
第3回: 20世紀:世界戦争と「中部ヨーロッパ」

この講座は終了しました
日程
2020/10/30, 11/20, 12/4
曜日・時間
金曜 10:30~12:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 一般 13,200円
その他
・2020年4月期は毎回教室が異なります。
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

川手 圭一(カワテ ケイイチ)
1960年生まれ、青山学院大学大学院博士後期課程単位取得退学。現在、東京学芸大学教授。専門分野はヨーロッパ近現代史、とくにドイツ近現代史。主な著書に(共著)『ヨーロッパ学への招待』(学文社)、(共著)『ヨーロッパ近現代史を読み解く』(伊藤定良/平田雅博編)(ミネルヴァ書房)、(共著)『ヴァイマル共和国の光芒』(田村栄子/星乃治彦編)(昭和堂)、(共著)『帝国・国民・言語』(平田雅博/原聖編)(三元社)などがある。