植物学・基礎 身近な植物を題材に

  • 大場 秀章(東京大学名誉教授)
講師詳細

公園や園芸店、近隣の野山などで見る身近な植物を題材にして、多様な植物のみかた、魅力を学んでいきます。植物の分類学的な見分けにもアプローチし、植物学の基礎をじっくりと身に付けていく講座です。

★写真はイメージです。

<今後のテーマ>
10月:ナス科に感謝
重要な主食のひとつジャガイモ、サラダなどに欠かせないトマト、トウガラシ等々、ナス科には私たちの生活に欠かせない重要な植物が多数あります。ナス科の植物の特徴と多様性、資源として魅力に迫ります。

11月:アラビアの砂漠に隣接した森林
砂漠は、乾燥と高温、さらに土質も砂や礫質で栄養分にも乏しいなど、植物の生育がむずかしい環境にあります。大半が砂漠のアラビア半島では、紅海に沿って森林が発達しています。砂漠に隣接したこの森林の特徴などを現地調査の成果を交え紹介します。

12月:ユリの宝庫、日本
有名なシーボルトが日本から持ち帰ったカノコユリの球根は、同じ重さの銀と交換されたといわれています。黄金のユリの学名をもつヤマユリなど、日本には園芸上重要な役割を果した数種のユリが野生します。日本に野生するユリとその分類、特徴、作出された重要な栽培品種をみていきます。

2019年1月:ダイダイ―ミカンの世界史
世界中で果樹として栽培されるミカンの仲間は、交配が容易なうえ、突然変異が生じやすく、仲間間の系統関係にも不明な点が多々ありました。最近の新しい分析で得られた情報から栽培ミカンの祖先種と分布、伝播の経路などを追っていきます。

2月:竹と笹
植生上、独特の景観を生む竹と笹は、新旧両大陸の熱帯から温帯地域に分布し、多くの場所で群生をみます。建築材、とくにプラスチックがなかった時代には送水などのパイプ、食材などの多様な用途に利用されていました。竹と笹の仲間の多様性と分類、分布を紹介します。

3月:街中のシャリンバイ
寒い冬にもかかわらず青々とした葉を有し、しかも白や紅色の花を開くバラ科の常緑樹シャリンバイとその仲間の植物は、鑑賞だけでなく公園や道路の法面緑化上でも注目を集め、欧米で品種改良などが進み、世界の暖温帯地域で広く栽培されています。シャリンバイの仲間の分類を概説し、栽培品種と植栽の一端を紹介します。

お申し込み
日程
2019/10/2, 11/6, 12/4
曜日・時間
第1週 水曜 10:30~12:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 一般 11,880円
その他
教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

大場 秀章(オオバ ヒデアキ)
1943年東京生まれ。理学博士。専門は植物分類学、植物文化史。高山や砂漠など極限環境に暮らす植物の研究を続ける。著書に『ヒマラヤを越えた花々』、『植物のたのしみ』など多数。