SFを考える/SFで考える

  • 撮影:新井卓
  • 稲葉 振一郎(明治学院大学教授)
講師詳細

  大まかに言ってハリウッド映画『スター・ウォーズ』の成功以前は、SF(サイエンス・フィクション)とは、「知的大衆」向け娯楽ジャンルとしてはミステリ・推理小説と比べてややマイナーな、依怙地で子供っぽいマニア向けのジャンルにとどまっていたように思われます。しかし『スター・ウォーズ』の成功以降、更に80年代の『ブレードランナー』以降、ハリウッドの娯楽大作のラインナップにおいてSFは常連となりました。しかもそこでの人気作を見てみれば、『ブレードランナー』はもとより『トータル・リコール』『マイノリティ・リポート』とフィリップ・K・ディック原作作品が目立ちますが、元々ディックはSF界の中でも、更に偏屈なマニア向け作家扱いを受けていたのです。
 おそらくあるところでSFは「一部のマニア向けの子どもっぽいおとぎ話」から「大衆の無意識の不安を程よくくすぐる寓話」に転換したのです。では果たしてそれはいつのことなのか? またそうした変化は、映画やゲームといったメディアのレベルでの転換によってもたらされたものなのか、それとも、より大きな私たちの現実社会における変化を反映したものなのか?
 今回の講座では、小説や映画、マンガといったジャンルにこだわらず、SFという窓から、この20世紀末~21世紀の精神史的転換について覗いてみたいと思います。 (講師・記)

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日程
2020/5/18
曜日・時間
第3 月曜 19:00~20:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 4,400円
持ち物など
教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

稲葉 振一郎(イナバ シンイチロウ)
1963年、東京生まれ。1986年一橋大学社会学部卒業。1992年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。岡山大学経済学部助教授、明治学院大学社会学部助教授等を経て現職。専門は社会科学基礎論、社会倫理学。著書に、『経済学という教養』(東洋経済新報社、増補版/ちくま文庫)、『「資本」論-取引する身体/取引される身体』(ちくま新書)、『「公共性」論』(NTT出版)、『社会学入門-<多元化する時代>をどう捉えるか』(NHKブックス)、『不平等との闘い-ルソーからピケティまで』(文春新書)、『宇宙倫理学入門』(ナカニシヤ出版)、『政治の理論』(中央公論新社)など。