【教室受講】近世初頭の書物と装飾の美 オンライン講座 -光悦・素庵・俵屋絵-
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  • 玉蟲敏子講師
  • 玉蟲 敏子(武蔵野美術大学教授)
講師詳細

 17世紀初頭に彗星のように登場した古活字版は、日本語表記の特徴である「連綿体」を活かして活字印刷を試みようとした、史上まれにみる実験的な出版物であった。手間がかかるからなのか、刊行時期は数十年に限られ、結局、近世における漢字仮名交じり文の出版物の大半は、整版に取って代わられていく。本講座ではその短くも華やかな輝きを、代表的な出版例である「光悦謡本」を中心に味わっていくことにしたい。観世流の謡曲のテキストを彩る平安王朝以来の伝統をもつ色彩美、町の絵師である俵屋宗達の様式を伝えるユーモアにあふれる摺絵模様、さらにその大枠を緩やかに括る角倉素庵をはじめとする貿易商の活動を視野に入れて、海外の出版文化からの刺激についても探っていく。交差する様々な要素を読みほどきながら、「光悦謡本」を生み出すにいたった風通しの良い近世初頭の美の風土について解説する。(講師記)


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https://www.asahiculture.jp/course/shinjuku/afb50459-900a-7649-112c-610b57e761f4

お申し込み

注意事項

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日程
2021/11/14
曜日・時間
日曜 10:30~12:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 4,400円
設備費(税込)
165円

講師詳細

玉蟲 敏子(タマムシ サトコ)
東京都生まれ。東北大学大学院修了、博士(文学・東北大学)。専門分野:日本美術史。とくに「琳派」をはじめとする中世~近世美術を、明末清初の文人趣味と19世紀後半のジャポニスムを視野に入れて、全方位的視点で捉えようと試みる。静嘉堂文庫美術館主任学芸員をへて現職。著書に、『絵は語る13 酒井抱一筆夏秋草図屏風』('94年、平凡社)、『生きつづける光琳』('04年、吉川弘文館)、『都市のなかの絵』('04年、ブリュッケ)、『講座日本美術史』(全5巻、'05年、東大出版会・編集委員)。『絵は語る13 酒井抱一筆夏秋草図屏風』により第16回サントリー学芸賞、『都市のなかの絵』により第16回國華賞受賞。美術史学会会員、東洋陶磁学会会員、国際浮世絵学会理事、東京都・茨城県・千葉県の文化財保護審議会委員、町田市立博物館運営委員。