弥生時代の北部九州におけるクニの成立と対外交流 魏志倭人伝の世界 【シリーズ 古代九州の最前線】

  • 長崎県対馬市 小姓島遺跡
  • 高久 健二(専修大学教授)
講師詳細

 『三国志』魏書東夷伝倭条(魏志倭人伝)には、弥生時代の北部九州におけるクニグニの状況が記されています。これらのクニグニは朝鮮半島西北部の楽浪郡や帯方郡を通じて中国王朝と交流をおこない、漢鏡などの漢式文物を入手するとともに、朝鮮半島南部地域の三韓との交易によって、鉄などを入手していました。これらの対外交流を通じて、北部九州のクニグニは成長していきました。
 この講座では、魏志倭人伝に記された北部九州のクニグニの成立と対外交流について、考古学的な調査成果をもとに論じます。(講師・記)


第1回 対馬国と一支国の対外交流
玄界灘に浮かぶ対馬と壱岐における遺跡の発掘調査成果を通じて、海洋民の交流・交易、すなわち魏志倭人伝に記された「南北市糴」の実態に迫ります。

第2回 末盧国と伊都国の対外交流
末盧国があったとされる唐津市から松浦半島一帯、および伊都国があったとされる糸島半島一帯における遺跡の発掘調査を通じて、クニの実態と対外交流について論じます。とくに魏志倭人伝で「一大率」が置かれていたとされる伊都国の王墓についてとりあげます。

第3回 奴国と早良国の対外交流
奴国と推定される福岡平野における遺跡の発掘調査成果を通じて、志賀島出土の金印にいたる対外交流について論じます。また、早良平野一帯の遺跡・遺物から魏志倭人伝には記されなかった幻の「早良国」の実態に迫ります。

この講座は終了しました
日程
2019/7/13, 8/3, 9/14
曜日・時間
土曜 13:00~14:30
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,720円 一般 11,664円
その他
教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

高久 健二(タカク ケンジ)
1967年生まれ。九州大学大学院文学研究科修士課程修了、韓国・東亜大学校大学院史学科博士課程修了・文学博士取得。九州大学大学院比較社会文化研究科助手、埼玉大学教養学部准教授を経て、現在、専修大学文学部教授。専門は韓国・朝鮮考古学、東アジアの古墳文化。著書:『楽浪古墳文化研究』(学研文化社)