近代文学12選「にごりゑ」樋口一葉

  • 小森 陽一(東京大学名誉教授)
講師詳細

 「近代文学12選」は前シリーズ「近代文学12講」で取り上げなかった中・長編の作品について解説。2020年春から3ヶ月で1作品・3年間で、近代文学の主要な作品12作を味読していきます。各回、表題作を中心に、文学史上の意味や同時代の作家と作品、そこから浮かび上がってくる社会状況などを明らかにします。

 樋口一葉の『にごりゑ』は、雑誌「文芸俱楽部」の1895(明治28)年9月に発表された小説です。新開の町の銘酒屋で働く、かつて赤坂芸者であったらしいお力と、その客結城朝之助、そしてかつて深い仲であった蒲団屋源七とのかかわりが描かれていきます。日清戦争が当時の日本社会にもたらした、大きな変動の中で、お力の家族をめぐる記憶から、江戸幕藩制社会から明治近代国家への、人間の変容を考えていきます。



<テキスト>「にごりゑ」樋口一葉
各自ご用意ください。お手持ちのもので結構ですが、授業は岩波文庫『にごりゑ』をもとに進めます。当センターでは販売しておりませんので、ご了承ください。

お申し込み
日程
2021/4/14, 5/12, 6/9
曜日・時間
水曜 15:30~17:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 一般 13,200円
設備費(税込)
495円
持ち物など
<テキスト> 『にごりゑ』樋口一葉
各自ご用意ください。お手持ちのもので結構ですが、授業は岩波文庫をもとに進めます。
当センターでは販売しておりませんので、ご了承ください。
その他
教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

小森 陽一(コモリ ヨウイチ)
1953年生まれ。北海道大学大学院文学研究科修了。成城大学文学部助教授、東京大学助教授・教授を経て現職。著書に『構造としての語り』(新曜社)、『読むための理論 文学・思想・批評』(世織書房)『知の技法』(共著・東京大学出版会)、『ことばの力・平和の力 近代日本文学と日本国憲法』(かもがわ出版)、『難民(思考のフロンティア)』(共著・岩波書店)。『戦後日本は戦争をしてきた』(共著・角川書店)、『理不尽社会に言葉の力を』『戦争への想像力』『生きさせる思想-記憶の解析・生存の肯定』(新日本出版社)、『天皇の玉音放送』(朝日新聞出版)、『漱石論 21世紀を生き延びるために』(岩波書店) 、『東アジア歴史認識論争のメタヒストリー』(共著・青弓社)、『壊れゆく世界と時代の課題』(共著・岩波書店)などがある。