植物学・基礎 身近な植物を題材に

  • 大場 秀章(東京大学名誉教授)
講師詳細

公園や園芸店、近隣の野山などで見る身近な植物を題材にして、多様な植物のみかた、魅力を学んでいきます。植物の分類学的な見分けにもアプローチし、植物学の基礎をじっくりと身に付けていく講座です。

★写真はイメージです。

<今後のテーマ>
4月 植物界の覇者、マメ科とその地中・地表・空中戦略
2万200種が属するマメ科は、ラン科・キク科に次ぎ種数の多い科です。半数以上の種が窒素固定を行うバクテリアを共生し、痩せ地でも生育でき、その受粉や散布にも多くの動物が仲介役を果たします。その驚異の一端を紹介します。

5月 世界の園芸界に仲間入りしたアジサイ
日本には、ヨーロッパには分布しないアジサイの仲間の植物が自生します。また、古くから鑑賞に供され、品種改良が進められました。幕末にその一部がヨーロッパに移出され、栽培が広がり、日本では梅雨の花だったアジサイが今ではクリスマスの花にもなりました。

6月 外国文学にはなぜ林内を歩ける森の描写が多いのか
18・19世紀のヨーロッパ文学には森の中を歩き廻るような描写が登場します。日本では森の多くは下草が繁るだけでなく、つるや刺のある植物も多く、林内を自由に歩き廻るのは困難です。森のつくりを紹介し、そうした描写がありえることに迫ってみます。

7月 多様なヤシの仲間の植物 
単子葉植物にも巨大化するグループがあります。筆頭はタケ(イネ科)、それにヤシ(ヤシ科)です。ヤシ科には、栽培もされるココヤシやノコギリヤシなど、熱帯を中心に世界には2千以上の種があります。その分類法とその着目点を学びます。

8月 ヨーロッパに多様な日本の園芸植物を導入したシーボルト
事件でも名を知られたシーボルトは、多様な日本の植物を世界に知らしめた植物学者でした。彼はまた、当時は稀だったカタログ販売によって、ぼう大数の日本植物の販売も手がけました。彼が作成したカタログの数々や主な植物を紹介しましょう。

9月 学名にみる植物学の歴史
Lilium auratumやTulipa、Asteraceaeなど、学名が世界中で広く用いられています。学名の誕生の歴史、そのつくり、学名に用いられる言語などを、とくに植物学の歴史に関連した話題を中心に紹介します。

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お申し込み
日程
2021/4/7, 5/12, 6/2
曜日・時間
第1週 水曜 10:30~12:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 
設備費(税込)
495円
その他
5月は2週目の5/12に行います。教室案内表示をご確認ください。
教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

大場 秀章(オオバ ヒデアキ)
1943年東京生まれ。理学博士。専門は植物分類学、植物文化史。高山や砂漠など極限環境に暮らす植物の研究を続ける。著書に『ヒマラヤを越えた花々』、『植物のたのしみ』など多数。