解説と観察・実践で理解する 美術解剖学 関節の美術解剖学

  • 阿久津 裕彦(東京造形大学講師)
講師詳細

 美術解剖学は、皮膚の内側にある骨や筋のかたちと構造についての知識によって、人体を立体的に捉えられるようにするための方法論です。イタリアルネサンス以降の西洋美術における人体表現は、違和感なく自然な姿で目に映りますが、それは人体の形状を捉えて再現したいという芸術家の欲求と努力の結果に他なりません。迫真的な人体形状の描写や造形を可能にした理由のひとつが解剖学で、この時代の上級の芸術家は死体を解剖してまで形状を正しく捉えようとしました。中世から目覚めたこの時代に一気に成し遂げられたこれらの成果が、その後現代まで続く西洋美術における人体表現の礎となっています。

<今期のテーマ:関節の美術解剖学>
 関節から骨が動くことであらゆる姿勢が生まれます。日常的な動きに制限を感じることはありませんが、実は個々の関節における動きはとても制限されています。また、骨を動かす筋肉の位置は関節と密接に関係しています。関節の形状や動きを意識することができれば、モデルのポーズの把握がしやすくなり描写の説得力も向上します。
 この講座では、主要な関節の種類と形状をヌードモデルで解説します。関節と筋肉を意識しながらクロッキーをしましょう。


 

お申し込み
日程
2021/4/3, 5/1, 6/5
曜日・時間
第1週 土曜 10:00~12:30
回数
3回
受講料(税込)
会員 14,850円 一般 18,150円
設備費(税込)
495円
持ち物など
毎回1時間の講義の後、クロッキーを行います。クロッキー帳、鉛筆などをお持ち下さい。講義では、骨格見本とモデルを使って解説します。

講師詳細

阿久津 裕彦(アクツ ヒロヒコ)
1973年生まれ。東京芸術大学卒業・同大学院修了。順天堂大学博士課程修了。美術修士・医学博士。順天堂大学非常勤助教。東京芸術大学他、非常勤講師。東京芸術大学で彫刻を学んだ後、順天堂大学で人体解剖学を修める。ルネサンス期の解剖学図譜の図像分析および彫刻芸術と解剖学の関連性に着目している。また、美術解剖学のすそ野を広げるべく活動中。