兵士の心と身体からみたアジア・太平洋戦争
- 教室開催
- 吉田 裕(一橋大学名誉教授)
今回のテーマを「兵士の心と身体からみたアジア・太平洋戦争」とします。これまでの戦史研究は、戦闘の勝因と敗因に関する軍事的分析に終始してきたように思います。最近私は、この戦史研究の世界に歴史学の分野から「割って入り」、従来の戦史研究とは異なる問題意識と手法で、戦場の凄惨な現実を分析できないかと考えています。その一つの試みとして、この講座では、兵士の「心と身体」に着目して、アジア・太平洋戦争の戦場の現実を分析してみるつもりです。(講師・記)
第1回 4月 11日 開戦前の日本軍兵士-食事などの給養と体格
第2回 5月 9日 戦場の現実-飢餓・マラリア・戦争神経症
第3回 6月 13日なぜ兵士に重い負荷がかかるのか-その背景と構造
- 日程
- 2023/4/11, 5/9, 6/13
- 曜日・時間
- 第2週 火曜 13:00~14:30
- 回数
- 3回
- 受講料(税込)
- 会員 9,900円 一般 13,200円
- 設備費(税込)
- 495円
- その他
- ・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。
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講師詳細
- 吉田 裕(ヨシダ ユタカ)
- 1954埼玉県生まれ。1977年東京教育大学文学部卒業。専攻は日本近現代史。1983年一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得。一橋大学大学院社会学研究科教授を経て現在一橋大学名誉教授。著書:『天皇の軍隊と南京事件』(青木書店)、『徹底検証・昭和天皇「独白録」』(共著、大月書店)、『日本人の戦争観』(岩波現代文庫)、『日本の軍隊』『昭和天皇の終戦史』『アジア・太平洋戦争―シリーズ日本近現代史〈6〉』(岩波新書)、『日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実』(中公新書)、『兵士たちの戦後史』(岩波現代文庫)など。