ケージの言葉と音楽 「すべての音に祝福を」から

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  • 白石 美雪(武蔵野美術大学教授)
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《4分33秒》という沈黙の作品で知られるアメリカの作曲家ジョン・ケージ。彼は易経や禅を通して東洋の宗教や文化に深い関心をもち、創作においても当時のヨーロッパの前衛音楽とは異なる価値を追求しました。20世紀の現代音楽史に大きな足跡を残しましたが、彼の音楽の面白さや芸術をめぐる思想が今日、正しく伝わっているかは疑問です。2019年10月に出版した『すべての音に祝福を』(アルテス・パブリッシング)はこうした問題意識から、ケージが書いた数々のエッセイやレクチャーの言葉を短く引用して、ひとつづつ解説を加えました。この講座では、この本で取り上げた言葉と実際の作品を結びつけて紹介すると同時に、現代へと通じるエッセンスを読み解きます。(講師・記)

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日程
2020/2/29
曜日・時間
土曜 15:30~17:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 3,960円

講師詳細

白石 美雪(シライシ ミユキ)
東京藝術大学大学院音楽研究科修了。専門は音楽学。ジョン・ケージを出発点に20世紀の音楽を幅広く研究するとともに、批評活動を通じて、現代の創作や日本の音楽状況について考察してきた。近年は明治期から昭和期に至る日本の音楽評論の成立もテーマにしている。著書に『ジョン・ケージ 混沌ではなくアナーキー』(武蔵野美術大学出版局、第20回吉田秀和賞受賞)、共編著に『音楽論』(武蔵野美術大学出版局)、共著に『はじめての音楽史』(音楽之友社)、『武満徹音の河のゆくえ』(平凡社)、『キーワード150音楽通論』(アルテスパブリッシング)ほか、共訳書にディック・ヒギンズ著『インター・メディアの詩学』(国書刊行会)など。『朝日新聞』で音楽会評、『レコード芸術』誌で現代曲の月評をレギュラー執筆。横浜市文化財団主催「ジャスト・コンポーズト」シリーズの選定委員をつとめる。現在、武蔵野美術大学教授、国立音楽大学非常勤講師。