米中新冷戦の背景―陸と海の前面衝突 資本主義世界を問う

  • 水野 和夫(法政大学教授)
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「陸と海」の視点で、資本主義の古代から現代への道筋と、我々が生きる今を分析する連続講座「資本主義世界を問う」。第1回「米中新冷戦の背景―陸と海の全面衝突」をご一緒に。

【連続講座の概要】
資本主義はいつから始まったのか。資本主義の起源を古代ローマにさかのぼり、考察し、さらに理解を深める視点として「陸と海とのたたかい」を踏まえて、資本主義世界を問う。

「陸と海のたたかい」、それは世界史の本質のひとつ「蒐集」の歴史である。歴史を目的からみたものが「蒐集」であり、「蒐集」の最終目的は社会秩序維持のためである。そして、歴史を主体からみれば「海と陸のたたかい」となるのである。
現代においては、陸の国は独仏同盟の色彩が強いEU、中国、ロシアであり、海の国は英米である。近代とは海の国の時代であり、海の国は資本を「蒐集」するのに長けていた。

21世紀は米中新冷戦の様相を呈しているが、それは陸の国・中国と海の国・米国のどちらが21世紀の世界帝国たる資格があるかを決めるためのたたかいである。全世界の債権者となることが世界帝国の条件である。米国は「電子・金融空間」で、中国は「実物投資空間」(一帯一路)で全世界の資本を「蒐集」しようとしている。その結節点が5Gである。
21世紀の帰趨を考えるには、人類史を貫く「陸と海のたたかい」の視点が欠かせない。
 1年に渡り「陸と海」という視点で、資本主義の古代から現代への道筋を解き明かし、我々が生きる「今」を分析する。


第Ⅰ期・・・21世紀の米中と古代ローマ帝国
① 米中新冷戦の背景・・・陸と海の全面衝突
② 陸の国・古代ローマはいかにして「環地中海世界」を支配したか(Ⅰ)
③ 陸の国・古代ローマはいかにして「環地中海世界」を支配したか(Ⅱ)

受付一時中止

注意事項

4/11→5/9日程が変わりました。ご確認ください。

日程
2021/1/1
曜日・時間
第2週 金曜 09:00~10:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,410円 一般 4,510円

講師詳細

水野 和夫(ミズノ カズオ)
1953年愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、同大学大学院経済学研究科修士課程修了。八千代証券(国際証券、三菱証券を経て現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)入社。金融市場調査部長、チーフエコノミスト、執行役員などを経て'10年退社。内閣官房内閣審議官など、日本大学国際関係学部教授を経て、現在、法政大学教授。著書に『100年デフレ』『人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか』(日本経済新聞社、 のち日経ビジネス人文庫)、『終わりなき危機 君はグローバリゼーションの真実を見たか』(日本経済新聞出版社)、『資本主義という謎』(共著、NHK出版新書)、『資本主義の終焉と歴史の危機』(集英社新書)など多数。