東寺の仏像
- 教室開催
- 小林 裕子(京都橘大学教授)
新幹線で東京から京都を訪れる際、駅到着近くに五重塔の勇壮な姿を眺めることができる誰もが知る屈指の古刹です。東寺といえば弘法大師空海の名を連想しますが、そのはじまりは平安京鎮護を目的として建立された官寺でした。密教的要素が発現するのは金堂完成後、弘仁十四年(823)に空海が勅賜されてからのことなのです。
本講座ではまず、東寺にみえる顕教と密教のかたちを理解するために寺史をひもとき、そのうえで金堂、講堂の仏像をみていきます。新しい研究を織り交ぜながら、考古学や美術史学の研究成果を辿り、つぎに皆さまが京都にいらっしゃる際の味わいを深めるお手伝いをしたいと思います。(講師・記)
※今期より新宿教室での開催のみとなります。オンラインはございません。
- 日程
- 2023/6/30
- 曜日・時間
- 金曜 13:30~16:45
- 回数
- 1回
- 受講料(税込)
- 会員 6,600円 一般 8,800円
- 設備費(税込)
- 165円
- その他
- ・今期より新宿教室での開催のみとなります。オンラインはございません。
・途中休憩(15分)あります。
・資料は当日、配布いたします。
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。
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講師詳細
- 小林 裕子(コバヤシ ユウコ)
- 早稲田大学大学院美術史専攻博士課程修了。博士(文学)。専門は日本古代仏教美術史。現在、京都橘大学文学部歴史遺産学科教授、早稲田大学奈良美術研究所招聘研究員。著書は『興福寺創建期の研究』(中央公論美術出版)、主要論文は「八世紀制作の立像光背に関する一考察―聖林寺十一面観音立像の光背残欠を中心に」(『佛教藝術』288)。