歴史に見るヨーロッパのなかのドイツ

  • 川手 圭一(東京学芸大学教授)
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 ドイツは、現在のヨーロッパにおいて政治的にも経済的にも大きな存在感を示し、EUをフランスとともに牽引してきた。確かに、移民の大規模な流入を契機にEU諸国内の足並みは乱れ、イギリスのEU離脱問題も混迷を極める中で、ドイツのメルケル首相の指導力にもやや陰りが見えている。しかし、ヨーロッパの幾つかの国にポピュリスト的な政権が誕生し、ナショナリスティックな主張をする状況にあって、EUの理念を前進させるためにドイツの果たすべき役割への期待は少なくない。
 このように現在のドイツは、ある意味でヨーロッパの「中心」に位置するが、歴史を紐解けば、近代ドイツの歴史は、しばしばヨーロッパにおける波乱要因であり、20世紀の二度の世界戦争では、まさにドイツがヨーロッパを混乱へと陥れた。戦後のドイツの歩みは、そうした過去の払拭の道であったと言っても過言ではない。
 本講座では、このようなドイツと周辺諸国の関係を歴史的に捉え返し、「ヨーロッパのなかのドイツ」はどのように変化してきたかを考えたい。(講師・記)

第1回 再考:19世紀ヨーロッパのなかのドイツ
第2回 20世紀ヨーロッパにおけるドイツの歩み

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お申し込み
日程
2019/11/15, 11/29
曜日・時間
第3週 金曜 13:00~14:30
回数
2回
受講料(税込)
会員 6,600円 
その他
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

川手 圭一(カワテ ケイイチ)
1960年生まれ、青山学院大学大学院博士後期課程単位取得退学。現在、東京学芸大学教授。専門分野はヨーロッパ近現代史、とくにドイツ近現代史。主な著書に(共著)『ヨーロッパ学への招待』(学文社)、(共著)『ヨーロッパ近現代史を読み解く』(伊藤定良/平田雅博編)(ミネルヴァ書房)、(共著)『ヴァイマル共和国の光芒』(田村栄子/星乃治彦編)(昭和堂)、(共著)『帝国・国民・言語』(平田雅博/原聖編)(三元社)などがある。