「アメリカの黒人」と人種問題 文学を通して考える

  • 荒 このみ(東京外国語大学名誉教授)
講師詳細

BLM(ブラック・ライヴズ・マター)の草の根的運動は世界へ広がっていった。21世紀になっても警察暴力の前で軽んじられる「アメリカの黒人」の命に、「私たちの命は大切なんだ」と声をあげた3人の女たち。19世紀半ば過ぎの奴隷制度廃止の後、かれら「アメリカの黒人」はどのような生を強いられてきたのだろうか。20世紀のニューヨークで起きた文芸運動ハーレム・ルネサンスを振り返り、アフリカン・アメリカンの作家たちの作品を取り上げる。ノーベル文学賞を受賞したトニ・モリスン、全米的評価を得た初めての作家リチャード・ライト、ラルフ・エリスンなど。(講師・記)

<各回の予定>
第一回:2020年、BLM(ブラック・ライヴズ・マター)の運動が世界的な広がりを見せた。ノーベル賞作家トニ・モリスンの『「他者」の起源』(集英社新書)と『青い目がほしい』(早川文庫)を読む。
第二回:1920年代のハーレム・ルネサンス(黒人の文芸復興)を振り返り、「パッシング(白人になること)」の文学から、当時の黒人および白人の「アメリカの黒人」に対するメンタリティを探る。
第三回:リチャード・ライトの『ブラック・ボーイ』(岩波文庫)、ラルフ・エリスン『見えない人間』(早川文庫)を読む。20世紀半ばの公民権権運動の指導者マーチン・ルーサー・キング・ジュニアとマルコムXとアメリカ社会について考える。『マルコムX』(岩波新書)。

お申し込み
日程
2020/11/25, 12/9, 12/23
曜日・時間
水曜 10:30~12:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 一般 13,200円
持ち物など
当日資料を配布いたします。
その他
教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

荒 このみ(アラ コノミ)
1946年生まれ。東京外国語大学名誉教授・博士(文学)。
お茶の水女子大学文教育学部卒業、東京大学大学院博士課程修了。中央大学・津田塾大学・東京外国語大学で教鞭をとる。アメリカ文学・文化専攻。著書『マルコムX』『アフリカン・アメリカン文学論』『歌姫あるいは闘士 ジョセフィン・ベイカー』など。訳書シルコウ著『儀式』ミッチェル著『風と共に去りぬ』など。ノーベル文学賞作家トニ・モリスンをはじめ、ラルフ・エリスンなどアフリカン・アメリカン作家を研究。文学を通してアメリカ社会を解釈する。