1日体験「平治物語」20講 源義朝・逃避行の悲劇

  • 日下 力(早稲田大学名誉教授)
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 物語は後半に入り、源氏一族の悲劇が中心となっていきますが、今回はその導入にあたる部分。敗れた源義朝は、比叡山の北を山越えして都を落ちますが、途中で僧兵に襲われ、部下の機転で危機を脱するものの、弟らとはそこで別れ、叔父が命を落としてしまいます。敗色濃い戦場で、幼い娘に会わされた時には涙を隠した義朝でしたが、この時は人目もはばからず落涙したといいます。以後、反乱の首謀者、藤原信頼の処刑に続いて、彼の逃避行が、三男頼朝との生き別れ、次男朝長との死別、そして本人の暗殺に至るまで、語られていくことになります。よく知られた、今若・乙若・牛若の幼子を連れて雪の中を都落ちする常葉の話は、この後です。(講師・記)

*この講座は10月期「平治物語」20講の一回目にあたります。
2回目、3回目のテーマは下記のとおりです。

11月25日  中巻  反乱首謀者信頼の処刑
12月23日  中巻  義朝謀殺の知らせと妻常葉の悲嘆

お申し込み
日程
2019/10/28
曜日・時間
第4週 月曜 13:30~15:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 3,300円
持ち物など
<テキスト>
角川ソフィア文庫『平治物語(現代語訳付き)』日下力校注・現代語訳。お持ちの方はご持参ください。
その他
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

日下 力(クサカ ツトム)
1945年生まれ。早稲田大学文学部卒。同文学学術院教授を経て名誉教授。博士(文学)。主著:『平治物語の成立と展開』(吸古書院)、『平家物語の誕生』(岩波書店)、『平家物語転読』(笠間書院)、『いくさ物語の世界』(岩波新書)、『中世尼僧 愛の果てに』(角川選書)、『「平家物語」という世界文学』(笠間書院)。