天皇はいかに受け継がれたか 天皇の身体と皇位継承

  • 加藤陽子さん
  • 仁藤敦史さん
  • 加藤 陽子(東京大学教授)
  • 仁藤 敦史(国立歴史民俗博物館教授)
  • 荒木 敏夫(専修大学名誉教授)
  • 池 享(一橋大学名誉教授)
  • 中澤 達哉(早稲田大学文学学術院教授)
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講師詳細

 4回の講義では、本年2月刊行予定の『天皇はいかに受け継がれたか』を読み解きます。古代から現代まで、歴史上の皇位継承に焦点を当てて書かれた本書を、執筆者自らが語るとともに、講義のコーディーネーター役の加藤陽子さん、仁藤敦史さんと共に毎回、論点を深めます。
 本書はもともと、2018年4月に東京大学で開催され、立ち見も出るほどの大反響をよんだ、歴史学研究会主催のシンポジウム「天皇の身体と皇位継承―歴史から考える」の成果を元に編集されたものです。歴史上、天皇の存在はいかに位置づけられ、継承の方式はいかに変化したのでしょうか、また天皇自身、政治や社会の変化にいかに対応しようとしたのでしょうか。このような「問い」を史料に基づき、通史的・世界史的観点から解いていきます。

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1)4月18日(木) 「平成の譲位」を古代王権論と近代政治史から考える
講師:東京大学教授 加藤陽子、 国立歴史民俗博物館教授 仁藤敦史

話題本の勘所をおさえながら、近代となって初となる天皇の譲位について、古代王権論の最前線から仁藤氏が語り、近代天皇制の確立・展開期の特徴に加藤氏が迫る。

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2)5月9日(木) 「皇極女帝と大化改新-譲位の誕生-」
講師:専修大学名誉教授 荒木敏夫

蘇我本宗家の滅亡・難波遷都(645年)や「大化改新」(646年)が宣布された7世紀中葉の国政の激動と関連させ、皇極女帝の譲位が誕生した理由とその意味を考える。

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3)5月30日(木) 「「譲位」の中断と天皇の立場」
講師:一橋大学名誉教授 池享

歴史的存在としての天皇の実像を知るべく、天皇が自らの地位の「存続」のため政治的社会の変化にいかに対応したのかを、中世の新たな国家像の中で考える。

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4)6月13日(木) 「ヨーロッパの選挙王政と世襲王政―天皇譲位によせて―」
講師:早稲田大学教授 中澤達哉

ヨーロッパ史研究の立場から、中近世ヨーロッパに現出する選挙王政と世襲王政の王位継承の事例比較を通して、「世襲」への国民の合意形成の特質を考える。

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*新刊「天皇はいかに受け継がれたか(績文堂出版)を、3月より、教材コーナーで販売いたします。 販売価格 2,800円。  
ご希望の方は、10階教材コーナーでお買い求めください。


※各回のお申込みも可能です。
1)4/18のみはコチラ
https://www.asahiculture.jp/course/shinjuku/3049c9d8-8a98-314b-3fe1-5c4966879e7e
2)5/9のみはコチラ
https://www.asahiculture.jp/course/shinjuku/28c79893-c823-2389-dc2e-5c49697eea86
3)5/30のみはコチラ
https://www.asahiculture.jp/course/shinjuku/1c94c891-eb56-bd60-2eff-5c496929de83
4)6/13のみはコチラ
https://www.asahiculture.jp/course/shinjuku/7ff5cde2-aa96-0743-9fea-5c4978c251ef

お申し込み
日程
2019/4/18, 5/9, 5/30, 6/13
曜日・時間
木曜 15:30~17:30
回数
4回
受講料(税込)
会員 14,688円 一般 17,280円

講師詳細

加藤 陽子(カトウ ヨウコ)
1960年埼玉県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。山梨大学助教授などを経て、現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。専攻は日本近現代史。主な著書に『徴兵制と近代日本』(吉川弘文館)、『戦争の日本近現代史』(講談社現代新書)、『戦争の論理』(勁草書房)、『シリーズ日本近現代史(5)満州事変から日中戦争へ』(岩波新書)『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(朝日出版社、小林秀雄賞)『天皇の歴史08巻 昭和天皇と戦争の世紀』(講談社)など多数。
仁藤 敦史(ニトウ アツシ)
1960年静岡県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科満期退学。博士(文学)。専門は日本古代史(特に古代王権論、都城制成立過程の研究)。現在、国立歴史民俗博物館教授。主な著書に『古代王権と都城』(吉川弘文館)、『古代王権と官僚制』(臨川書店)、『女帝の世紀』(角川書店)、『都はなぜ移るのか-遷都の古代史-』(吉川弘文館)、『卑弥呼と台与』(山川出版社)、『古代王権と支配構造』(吉川弘文館)、『NHKさかのぼり日本史 (10)奈良・飛鳥 “都”がつくる古代国家』(NHK出版)など。
荒木 敏夫(アラキ トシオ)
1946年東京生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程退学。1987年から専修大学文学部教授、同大学の文学部長、副学長を歴任。専攻は日本古代史。主な著書に、『日本古代の皇太子』(吉川弘文館、1985年)、『可能性としての女帝-女帝と王権-』(青木書店、1999年)、『日本古代王権の研究』(吉川弘文館、2006年)、『日本の女性天皇』(文庫版)(小学館、2006年)、『古代天皇家の婚姻戦略』(吉川弘文館、2013年)、『日本古代の王権』(敬文舎、2013年)。
池 享(イケ ススム)
新潟市生まれ。2014年一橋大学退職。著書に『大名領国制の研究』(校倉書房)、『動乱の東国史7 東国の戦国争乱と織豊権力』(吉川弘文館)、『戦国・織豊期の武家と天皇』(校倉書房)、論文に「『譲位』の中断と天皇の立場」(歴史学研究会編『天皇はいかに受け継がれたか-天皇の身体と皇位継承』績文堂出版所収)など。
中澤 達哉(ナカザワ タツヤ)
1971年長野県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。福井大学教育地域科学部准教授、東海大学文学部准教授を経て、現在、早稲田大学文学学術院教授。この間、スロヴァキア科学アカデミー歴史学研究所客員研究員、コメニウス大学哲学部客員教授、オックスフォード大学歴史学部附属近代ヨーロッパ史研究センター上席客員研究員を歴任。専攻は東欧近世・近代史。主な著書に『近代スロヴァキア国民形成思想史研究―「歴史なき民」の近代国民法人説』(刀水書房、2009年)、共編著『ハプスブルク帝国政治文化史―継承される正統性』(昭和堂、2012年)、共著『第一次世界大戦と帝国の遺産』(山川出版社、2014年)、同『礫岩のようなヨーロッパ』(山川出版社、2016年)