古墳からみた古代豪族物部氏

  • 白石 太一郎(国立歴史民俗博物館名誉教授)
講師詳細

 古墳時代の中央豪族には、葛城氏、ワニ氏、平群氏(へぐりし)のような特定の地域を基盤とする臣姓(おみせい)の在地豪族と、大伴氏や物部氏のようなヤマト王権の中で特定の職掌を担当して大王の執政を援けた連姓(むらじせい)の伴造(とものみやつこ)豪族があった。このうち臣姓の在地豪族については、本拠地の古墳のあり方などからその消長をあとづけることは比較的容易であるが、連姓の伴造豪族については、氏族の本来的な性格からも関係する古墳を特定すること自体が難しい。ここでは大伴氏とともに“大連”(おおむらじ)として5世紀後半から6・7世紀に大きな力を握っていた物部氏について、その奥津城と推定される大和や河内の古墳のあり方から、その本拠地や氏族としての消長過程、さらにその性格などを探ってみることにしたい。それは5世紀から7世紀の政治史の解明にも、一定の役割を果たす作業であろうと考えられる。 (講師・記)

お申し込み

注意事項

■8/22(土)13:00~15:00に補講を行います。(5/20更新)
■新型コロナウイルスの感染拡大予防のため4/1から新宿教室は臨時休業いたします。4/29は休講します。(4/21更新

日程
2020/8/22
曜日・時間
土曜 13:00~15:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,520円 一般 4,620円
その他
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

白石 太一郎(シライシ タイチロウ)
1938年、大阪市生まれ。同志社大学大学院博士課程満期退学。奈良県立橿原考古学研究所員、国立歴史民俗博物館、総合研究大学院大学、奈良大学の教授、大阪府立近つ飛鳥博物館館長などを歴任、現在、国立歴史民俗博物館・総合研究大学院大学名誉教授。専門は考古学。古墳時代~飛鳥時代を中心に、考古学による日本古代史の解明をめざす。主な著書に『古墳と古墳群の研究』、『古墳と古墳時代の文化』(ともに塙書房)、『考古学からみた倭国』(青木書店)、『古墳とヤマト政権』(文春新書)、『考古学と古代史のあいだ』(ちくま学芸文庫)、『古墳からみた倭国の形成と展開』(敬文舎)ほか。