ブラームスを考える

  • 西原 稔(桐朋学園大学教授)
講師詳細

「ヴァイオリ協奏曲」を完成した頃からブラームスは頻繁にイタリアに旅行する。この旅行は彼に非常に大きな刺激を与え、彼の創作意欲を促した。この4回のシリーズでは2曲の序曲に始まり、1880年から1883年にかけての創作をとりあげる。この時期の創作の頂点は「交響曲第3番」である。この交響曲はそれまでの2曲の序曲や室内楽の創作を背景として作曲されている点は注目される。そしてこの時期に「悲歌」と「運命の女神の詩」という彼の代表的な声楽作品も作曲されている。

7月17日  2曲の序曲
 ブラームスはブレスラウ大学からの名誉博士号の授与式のための「大学祝典序曲」と、この作品とは対照的な楽想の「悲劇的序曲」の2曲の序曲を連続して創作する。この回では2曲の序曲の創作の背景と作品の聴き所を解説する。

7月31日 「悲歌」と「ピアノ三重奏曲第2番」
 画家ファイアーバッハの死を悼んで作曲された「悲歌」は彼のもっとも美しい合唱作品に数えられる。この回ではシラーに詩によるこの作品と、きわめて構築的な「ピアノ三重奏曲第2番」の創作法について取り上げる。

8月21日 「運命の女神の詩」と「弦楽5重奏曲第1番」
 「ピアノ三重奏曲第1番」と連続して作曲されたのが「弦楽5重奏曲第1番」で、二つの作品は様々な点で共通する面がみられる。この回はこの作品と、ブラームスの死生観を表現していると言える「運命の女神の詩」を取り上げる。

9月4日   「交響曲第3番」
 この時期の創作の頂点を極めるのが「交響曲第3番」である。シンメトリックに組み立てられたこの作品は、「悲劇的序曲」やこの時期の2曲の室内楽作品との密接な関連を示している。この回ではこの交響曲のとくに構成法を中心に取り上げる。




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注意事項

■コロナの影響を鑑み、4月期初回を7/17にいたします。2回目以降は7/31~。お申込みの皆様には改めてお知らせいたします(5/15)
■新型コロナウイルス感染拡大予防のため、4/1から新宿教室は臨時休業中です。5/15休講→補講日(1/2)は調整中のため、仮日程です。(4/24更新)
■新型コロナウイルス感染拡大予防のため、4/1から新宿教室は臨時休業中です。5/1休講→補講日(1/1)は調整中のため、仮日程です。(4/21更新)
■新型コロナウイルスの感染拡大予防のため、4/17を冬学期の補講とし、春学期初回を5/1に変更いたしました。そのため6/12に補講を行ないます。(旧変更)

日程
2020/7/17, 7/31, 8/21, 9/4
曜日・時間
第3週・第1週 金曜 15:30~17:00
回数
4回
受講料(税込)
会員 13,200円 一般 17,600円
その他
・日程をご確認ください。
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

西原 稔(ニシハラ ミノル)
山形県生まれ。東京藝術大学大学院博士過程満期退学。現在、桐朋学園大学音楽学部教授。18、19世紀を主対象に音楽社会史や音楽思想史を専攻。「音楽家の社会史」、「聖なるイメージの音楽」(以上、音楽之友社)、「ピアノの誕生」(講談社)、「楽聖ベートーヴェンの誕生」(平凡社)などの著書のほかに、共著・共編で「ベートーヴェン事典」(東京書籍)、監訳・共訳で「オペラ事典」、「ベートーヴェン事典」(平凡社)などがある。現在、シューマンとブラームスに関する著作に取り組んでいる。