芭蕉の生涯と作品 伊勢参宮前後

  • 谷地 快一(東洋大学名誉教授)
講師詳細

 俳句の歴史とは、つまるところ、松尾芭蕉をどのように理解してきたかを学ぶことです。しかし、著名な俳句と紀行文『おくのほそ道』に接することはあっても、それ以外の作品に触れる機会は、なかなか得られないでしょう。そこで、この講座では代表的な作品を視野に入れつつも、それ以外の作品を、芭蕉の生涯に沿ってゆたかに拾い集めます。彼が一代で築きあげた蕉風俳諧の全体像をつかみましょう。すなわち、流行の先端を走っていた若き俳諧宗匠の時代から、謎の江東深川隠栖時代を経て、旅の詩人として没するまで、主要な発句や連句・俳文、さらに手紙や遺書を含めて解説します。
 今期は伊勢参宮前後の動向と作品を取り上げます。大垣で『おくのほそ道』の旅を締めくくった芭蕉は、二十年に一度の遷宮を拝むために伊勢神宮へと向かい、伊賀に帰郷し、さらに奈良へ出て、京都へと向かい、この年は大津にある木曽義仲墓所の草庵で越年。いよいよ、門人去来が〈芭蕉の俳諧は奥の細道行脚を終えて、すっかり変わった〉
(『俳諧問答』)という世界をさぐり始めることにいたします。(講師・記)

第1回  4月21日 俳文「紙衾の記」を中心に。
第2回  5月19日 九月十日付、卓袋宛書簡を中心に。
第3回  6月16日 真蹟「明智が妻の話」を中心に

この講座は、ご入会が必要です。会員でない方は、ご入会の手続きをお願いいたします。

お申し込み

注意事項

■新宿教室の休業にともない、4/21、5/19は休講いたします。補講等については決まり次第お知らせいたします。(※調整中のため、1/2は仮の日程です。)

日程
2020/7/21, 8/18, 9/22
曜日・時間
火曜 10:30~12:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 
その他
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

谷地 快一(タニチ ヨシカズ)
1948年北海道生まれ。1980年東洋大学大学院文学研究科国文学専攻博士課程単位取得。博士(文学)。俳文学専攻。現在、東洋大学名誉教授。著書に『与謝蕪村の俳景 太祇を軸として』(新典社)、共編著に『芭蕉・蕪村発句総索引』(角川書店)、 江戸人物読本『与謝蕪村』(ぺりかん社)、『俳句教養講座』全3巻(角川学芸出版)等がある。