権力、権威、憲法 アーレント「革命論」を読む
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  • 森 一郎(東北大学教授)
講師詳細

 革命は何によって生ずるか。この問いにハンナ・アーレントは、人びとが一致協力してみなぎる「パワー」によって、と答えました。「権力」肯定の思想家アーレントは、しかし、人民の力だけでは革命は成就せず、人びとが自発的に従う「権威」によってはじめて政治的空間は安定する、としました。アメリカ革命では、合衆国憲法の創設行為自体が一個の権威となったのだとすれば、日本国の場合はどうでしょうか。英語版『革命について』を著者が母語に訳したドイツ語版からの邦訳『革命論』を読み味わいながら、21世紀の革命の哲学を切り拓いていきましょう。 (講師・記)

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注意事項

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途中に休憩(30分程度)をはさみます。
本講座は、開講当日の窓口申し込みを承っておりません。WEBサイトでお手続きいただくか、開講一週間前までにお電話にてご予約のうえ、コンビニエンスストアでのご入金をお願いいたします。

日程
2023/3/5
曜日・時間
日曜 13:00~16:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 6,600円 一般 8,800円
設備費(税込)
165円
持ち物など
<テキスト>コピーしたプリントを配布します。
<参考文献>ハンナ・アーレント著『革命論』(森一郎訳、みすず書房、2022年)。お持ちの方は当日ご持参ください。

その他
教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

森 一郎(モリ イチロウ)
東北大学教授。専門は哲学。著書に、『死と誕生』、『死を超えるもの』(以上、東京大学出版会、2008年、2013年)、『世代問題の再燃』(明石書店、2017年)、『現代の危機と哲学』(放送大学教育振興会、2018年)、『ハイデガーと哲学の可能性』(法政大学出版局、2018年)、『核時代のテクノロジー論』(現代書館、2020年)、『ポリスへの愛』(風行社、2020年)、『アーレントと革命の哲学』(みすず書房、2022年)。訳書に、ニーチェ『愉しい学問』、ハイデガー『技術とは何だろうか』、ニーチェ『ツァラトゥストラはこう言った』(以上、講談社学術文庫、2017年、2019年、2023年)ほか。