資本主義世界を問う 第3期 海の国がつくった近代 朝カルオンライン オンライン講座

  • 水野 和夫(法政大学教授)
講師詳細

資本主義はいつから始まったのか。資本主義の起源を古代ローマにさかのぼり、考察し、さらに理解を深める視点として「陸と海とのたたかい」を踏まえて、資本主義世界を問う。
現代の陸の国はEU、中国、ロシアであり、海の国は英米である。「陸と海」という視点で、資本主義の道筋を解き明かし、コロナ危機を経た現代社会を経済から分析する。

「陸と海のたたかい」、それは世界史の本質のひとつ「蒐集」の歴史である。歴史を目的からみたものが「蒐集」であり、「蒐集」の最終目的は社会秩序維持のためである。そして、歴史を主体からみれば「海と陸のたたかい」となるのである。
現代においては、陸の国は独仏同盟の色彩が強いEU、中国、ロシアであり、海の国は英米である。近代とは海の国の時代であり、海の国は資本を「蒐集」するのに長けていた。

21世紀は米中新冷戦の様相を呈しているが、それは陸の国・中国と海の国・米国のどちらが21世紀の世界帝国たる資格があるかを決めるためのたたかいである。全世界の債権者となることが世界帝国の条件である。米国は「電子・金融空間」で、中国は「実物投資空間」(一帯一路)で全世界の資本を「蒐集」しようとしている。その結節点が5Gである。
21世紀の帰趨を考えるには、人類史を貫く「陸と海のたたかい」の視点が欠かせない。
 1年に渡り「陸と海」という視点で、資本主義の古代から現代への道筋を解き明かし、我々が生きる「今」を分析する。

【カリキュラム予定】※状況によって変更することもございます。
2020年7月期
第Ⅰ期・・・21世紀の米中と古代ローマ帝国
・米中新冷戦の背景・・・陸と海の全面衝突
・陸の国・古代ローマはいかにして「環地中海世界」を支配したか(Ⅰ)
・陸の国・古代ローマはいかにして「環地中海世界」を支配したか(Ⅱ)

2020年10月期
第Ⅱ期・・・陸から海への仲介者・中世キリスト教帝国
・中世キリスト教帝国の「利子論」・・・「資本論」の原型
・世の貨幣・胡椒が呼び寄せた近代・・・見知らぬ世界への憧れ
・長い16世紀」の「空間革命」・・・陸から海へ

2021年1月期
第Ⅲ期・・・海の国がつくった近代
・近代の幕を開けた16世紀の「科学の時代」・・・コペルニクス革命の意義 
・(確認中)
・19世紀「経済主義の時代」・・・自由主義は万能か

2021年4月期
第Ⅳ期・・・「陸のユーラシア帝国vs.海の電子・金融帝国」
① 20世紀「技術進歩教の時代」・・・「自然の死」を招いた科学・技術
② 21世紀、人類史上初の日独マイナス金利・・・そのメッセージは何か
③ 中新冷戦の行方・・・世界帝国か、地球分割か

【お申し込みの前に】
本講座はグーグルミートを使用した教室でもオンラインでも受講できるハイブリッド講座です(講師は教室)。開講日の前日夜までに受講者の皆様に講座視聴URL、および受講のご案内をメールでお知らせいたします。あらかじめ、お客様自身のEメールアドレスのご登録確認をお願いします。受講者のお名前や映像・音声がクラス内で共有されます。予めご了承ください。メールが届かない場合は、 kouzainfo2@asahiculture.com までお問合せください。
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日程
2021/1/9, 1/30, 3/13
曜日・時間
土曜 15:30~17:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 

講師詳細

水野 和夫(ミズノ カズオ)
1953年愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、同大学大学院経済学研究科修士課程修了。八千代証券(国際証券、三菱証券を経て現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)入社。金融市場調査部長、チーフエコノミスト、執行役員などを経て'10年退社。内閣官房内閣審議官など、日本大学国際関係学部教授を経て、現在、法政大学教授。著書に『100年デフレ』『人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか』(日本経済新聞社、 のち日経ビジネス人文庫)、『終わりなき危機 君はグローバリゼーションの真実を見たか』(日本経済新聞出版社)、『資本主義という謎』(共著、NHK出版新書)、『資本主義の終焉と歴史の危機』(集英社新書)など多数。