山頭火と放哉 俳句伝統から読み直す

  • 谷地 快一(東洋大学名誉教授)
講師詳細

 俳句は季題(季語)と十七拍によって、自然の風物や世態風俗を詠む。つまり、「有季定型」の詩であるという。しかし、日本語の辞書に「無季」はあっても、「有季」は立項されていないのを御存じだろうか。『日本古典文学大辞典』(岩波書店)、『俳文学大辞典』(角川書店)、『日本近代文学大事典』(講談社)にもない。立項されないわけは、いうまでもないからか、もしくは認知されていないからか。この現状を踏まえると、私たちは、季題と十七拍の条件を満たす「古池や蛙飛びこむ水のおと」(松尾芭蕉・蛙合)のみならず、季題を持たない「戦争が廊下の奥に立つてゐた」(渡辺白泉・白泉句集)や、季題はあっても十七拍を守らない「うごけば、寒い」(橋本夢道・無礼なる妻)も俳句と呼んで差し支えない時代に生きていることになる。本講座は、古典俳諧を学び、有季定型で俳句も詠んできた講師の目で、自由律俳句の代表で、根強い人気のある種田山頭火と尾崎放哉の魅力を再発見する試みである。(講師・記)

第1回  種田山頭火を中心として。
第2回  尾崎放哉を中として。

お申し込み
日程
2021/2/13, 3/6
曜日・時間
土曜 13:00~14:30
回数
2回
受講料(税込)
会員 6,600円 一般 8,800円
その他
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

谷地 快一(タニチ ヨシカズ)
1948年北海道生まれ。俳号、海紅。東洋大学名誉教授。博士(文学)。俳文学専攻。著書に『与謝蕪村の俳景 太祇を軸として』(新典社)、共編著に『芭蕉・蕪村発句総索引』(角川書店)、 江戸人物読本『与謝蕪村』(ぺりかん社)、『俳句教養講座』全3巻(角川学芸出版)など。句集に『九十九句』(芭蕉会議)。