イメージの生誕地への旅II 「原写真」の翳のなかへ オンライン講座
  • 教室・オンライン同時開催

  • 今福 龍太(文化人類学者)
講師詳細

 現代のデジタル社会における写真イメージの氾濫。それは、権力の側からは像による情報の奪取とその恣意的な利用のための決定的な温床となる。この「写真」の置かれた現代的窮地を受けとめつつ、それにたいして〈原写真〉=〈イメージの生誕地〉への想像力を梃子にして、写真の新たな可能性を展望すること。そのとき、写真が内部に孕む「翳」(かげ)こそが、思考の飛躍の手がかりとなる。
ブラジルという土地において探求された、さまざまな写真の冒険をたどりながら、情報や資料やデータになることを根源的に拒否する写真行為の、陰翳ある豊かな現場を旅したい。

(1)カメラは農具でもあった 大原治雄における労働と写真
(2)写真が行けない場所、あるいは松果体の眼 ミゲル・リオ・ブランコの冒険
(3)色彩の感情、感情の色彩 ルイス・ブラーガとチアゴ・サンターナ

参考書:
今福龍太『原写真論』赤々舎(2021)
ロラン・バルト『明るい部屋』みすず書房

〈ご案内事項〉
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日程
2021/10/9, 11/13, 12/11
曜日・時間
第2週 土曜 18:30~20:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 一般 13,200円
設備費(税込)
495円
その他
教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

今福 龍太(イマフク リュウタ)
 1955年東京生まれ。文化人類学者。クレオール文化研究の第一人者。奄美自由大学主宰。奄美では唄者、沖縄では吟遊詩人。詩誌『KANA』同人。こだわりの場所にメキシコ、バハ・カリフォルニア、ブラジル、キューバ、台湾、琉球弧、アイルランド、世界中の汀。食べ物はフェイジョン、パモーニャ、チポトレ、ムグンザー、パクチー。夕暮れになればキルケニー、カシャーサ、シュタベントゥン、天草、レツィーナ。
 著書に『ここではない場所』、『ミニマ・グラシア』、『薄墨色の文法』、『ジェロニモたちの方舟』(以上、岩波書店)、『レヴィ=ストロース 夜と音楽』、『ヘンリー・ソロー 野生の学舎』(以上、みすず書房)、『ブラジル映画史講義』(現代企画室)、『小さな夜をこえて──対話集成』(水声社)、『宮沢賢治 デクノボーの叡智』(新潮選書)、『ボルヘス「伝奇集」 迷宮の夢見る虎』(慶應義塾大学出版会)、『サッカー批評原論』(コトニ社)など多数。主著『クレオール主義』、『群島-世界論』を含む著作集『今福龍太コレクション《パルティータ》』(全五巻、水声社)が2018年に完結。2021年6月に『原写真論』(赤々舎)を刊行。