資本主義世界を問う 21世紀に甦る陸と海とのたたかい

  • 水野 和夫(法政大学教授)
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資本主義はいつから始まったのか。資本主義の起源を古代ローマにさかのぼり、考察し、さらに理解を深める視点として「陸と海とのたたかい」を踏まえて、資本主義世界を問う。

「陸と海のたたかい」、それは世界史の本質のひとつ「蒐集」の歴史である。歴史を目的からみたものが「蒐集」であり、「蒐集」の最終目的は社会秩序維持のためである。そして、歴史を主体からみれば「海と陸のたたかい」となるのである。
現代においては、陸の国は独仏同盟の色彩が強いEU、中国、ロシアであり、海の国は英米である。近代とは海の国の時代であり、海の国は資本を「蒐集」するのに長けていた。

21世紀は米中新冷戦の様相を呈しているが、それは陸の国・中国と海の国・米国のどちらが21世紀の世界帝国たる資格があるかを決めるためのたたかいである。全世界の債権者となることが世界帝国の条件である。米国は「電子・金融空間」で、中国は「実物投資空間」(一帯一路)で全世界の資本を「蒐集」しようとしている。その結節点が5Gである。
21世紀の帰趨を考えるには、人類史を貫く「陸と海のたたかい」の視点が欠かせない。
 1年に渡り「陸と海」という視点で、資本主義の古代から現代への道筋を解き明かし、我々が生きる「今」を分析する。

【カリキュラム予定】※状況によって変更することもございます。
2020年4月期
第Ⅰ期・・・21世紀の米中と古代ローマ帝国
① 米中新冷戦の背景・・・陸と海の全面衝突
② 陸の国・古代ローマはいかにして「環地中海世界」を支配したか(Ⅰ)
③ 陸の国・古代ローマはいかにして「環地中海世界」を支配したか(Ⅱ)

2020年7月期
第Ⅱ期・・・陸から海への仲介者・中世キリスト教帝国
① 中世キリスト教帝国の「利子論」・・・「資本論」の原型
② 世の貨幣・胡椒が呼び寄せた近代・・・見知らぬ世界への憧れ
③ 長い16世紀」の「空間革命」・・・陸から海へ

2020年10月期
第Ⅲ期・・・海の国がつくった近代
① 近代の幕を開けた16世紀の「科学の時代」・・・コペルニクス革命の意義 
② 21世紀、人類史上初の日独マイナス金利・・・そのメッセージは何か
③ 19世紀「経済主義の時代」・・・自由主義は万能か

2021年1月期
第Ⅳ期・・・「陸のユーラシア帝国vs.海の電子・金融帝国」
① 20世紀「技術進歩教の時代」・・・「自然の死」を招いた科学・技術
② 21世紀、人類史上初の日独マイナス金利・・・そのメッセージは何か
③ 中新冷戦の行方・・・世界帝国か、地球分割か

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受付一時中止

注意事項

■新型コロナウイルスの影響拡大に伴い5/9は休講、補講日は未定です。再開決定後にご連絡します。(調整中の為、2021年1月の日程は仮日程です) 4/20記

日程
2020/6/13, 7/11, 1/1
曜日・時間
第2週 土曜 15:30~17:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 

講師詳細

水野 和夫(ミズノ カズオ)
1953年愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、同大学大学院経済学研究科修士課程修了。八千代証券(国際証券、三菱証券を経て現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)入社。金融市場調査部長、チーフエコノミスト、執行役員などを経て'10年退社。内閣官房内閣審議官など、日本大学国際関係学部教授を経て、現在、法政大学教授。著書に『100年デフレ』『人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか』(日本経済新聞社、 のち日経ビジネス人文庫)、『終わりなき危機 君はグローバリゼーションの真実を見たか』(日本経済新聞出版社)、『資本主義という謎』(共著、NHK出版新書)、『資本主義の終焉と歴史の危機』(集英社新書)など多数。