伊東豊雄は変わり続ける建築家です。建築に対して真摯であるからです。そうした姿勢を通じて、1979年代以降の建築界に大きな影響を与えてきました。
　「中野本町の家」（1976年）は、外界に対して閉じた姿です。この頃に出現した革新的な小住宅の一翼を担いました。やがて形態はほぐれていきます。「シルバーハット」（1984年）の軽やかさは、人間を縛る権威的な建築に対する批評でもあるでしょう。そんな思想は、初の公共建築である「八代市立博物館」（1991年）に展開されました。
　「せんだいメディアテーク」（2001年）で復活した物質の素材感、「瞑想の森 市営斎場」（2006年）における周辺環境との対話、「みんなの森 ぎふメディアコスモス」（2015年）の巨大な一室空間・・それらにおいて何が変わり、何が不変なのでしょうか。現代建築の見方にもつながる回になります。（講師・記）


※建築の分かりやすい解説で定評のある倉方俊輔さんによるオンライン講座です。
毎回１人の建築家に焦点を当て、豊富な写真と資料で、建築家の素顔を明らかにします。
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【5/6】　象設計集団　
https://www.asahiculture.jp/course/shinjuku/5df4c303-46f9-8b87-7c01-63ce2a71cc49

【5/20】　毛綱毅曠・渡辺豊和　
https://www.asahiculture.jp/course/shinjuku/ca00419f-31d1-994c-086b-63ce2a57772a

【6/3】　安藤忠雄　
https://www.asahiculture.jp/course/shinjuku/38148b64-6972-a8aa-0cb2-63ce2bee282a



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