匈奴・フン同族論を探る

  • 赤メノウが象嵌された青銅製装飾品(ロシア、アルタイ共和国出土、5世紀)
  • ザクロ石が象嵌された金製装飾品(ロシア、アルタイ共和国出土、5世紀)
  • 林 俊雄(東洋文庫研究員)
講師詳細

 4世紀末に突如東方から侵入してきたフン族は、その圧倒的な軍事力によってヨーロッパを恐怖のどん底におとしいれました。この侵入はゲルマン系諸族の大移動の引き金となり、結果的に西ローマ帝国を滅ぼし、中世への扉を開きます。そのフンを東方の匈奴と結びつける説が18世紀にヨーロッパで提出されて以来、様々な議論がなされてきましたが、いまだ結論を見るには至っていません。しかし、近年考古学資料の増加に伴い、この説にも新たな光が当てられようとしています。本講座では、文献史料と考古学資料から匈奴・フン同族論を探ってゆきます。(講師・記)

〈スケジュール〉
第1回 匈奴に関する中国史料とフンに関するローマ史料とはうまく接続するか?またフンの言語や風俗はトルコ・モンゴル系か?
第2回 赤色の貴石が象嵌(ぞうがん)された装飾品と、木製の硬式鞍(くら)の分布から同族論を検討する
第3回 フン型鍑(ふく=台と取っ手の付いた釜)の起源と分布から同族論を検討する

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注意事項

・6/22、7/6、7/13(月)10時半~12時まで全3回の補講を行います。(5/27更新)

日程
2020/6/22, 7/6, 7/13
曜日・時間
第2週 月曜 10:30~12:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 
持ち物など
(テキスト)当日、プリントを配布します。
その他
・7/6は10階3号室に教室変更します。
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

林 俊雄(ハヤシ トシオ)
 1949年、東京都中野区生まれ。1972年、東京教育大学文学部、卒業。1979年、東京大学大学院博士課程、単位取得退学。古代オリエント博物館研究員、創価大学文学部教授を経て、2019年、定年退職し、名誉教授。専門は中央ユーラシアの考古学・歴史学。著書に『ユーラシアの石人』(雄山閣、2005)、『グリフィンの飛翔』(雄山閣、2006)、『スキタイと匈奴』(講談社、2017)、『遊牧国家の誕生』(山川出版社、2009)。趣味はクラシック音楽の鑑賞と演奏(ビオラ)。