スターリン時代を生き抜いた音楽家たち

  • 亀山 郁夫(名古屋外国語大学学長)
  • 原田 英代(ピアニスト)
講師詳細

 19世紀末からロシア革命、そしてスターリン統治下へと音楽家たちは激動の時代を生き抜き、音楽も様相を変えていきました。世紀末の音楽は、不安、苦悩、神秘的気分に彩られ、20世紀に入るとプロコフィエフの大胆で原始主義的な音楽が新時代を開き、革命の申し子であったショスタコーヴィチは、スターリン権力との闘いに独特のアイロニーとグロテスクな力の表象化によって立ち向かっていきました。
 演奏家もロシア帝政時代に理想とされた演奏スタイルが否定されるに及んで、新たな時代を迎えました。プロコフィエフとショスタコーヴィチ、ともに卓越したピアニストであった二人のピアニズムも踏まえながら、メロス(旋律)の美を特徴とするロシア音楽がいかに変貌を遂げていったか探ります。 (原田講師・記)

〈演奏曲目〉※変更の可能性があります。予めご了承ください。
プロコフィエフ:バレエ組曲「ロミオとジュリエット」より
ショスタコーヴィチ:「前奏曲とフーガ」 作品87より 第24番 ニ短調 

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日程
2019/10/3
曜日・時間
木曜 16:00~17:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,960円 一般 4,620円

講師詳細

亀山 郁夫(カメヤマ イクオ)
1949年、栃木県宇都宮市生まれ。名古屋外国語大学学長。ロシア文学者。
2002年に「磔のロシア―スターリンと芸術家たち」で大佛次郎賞、2007年に翻訳「カラマーゾフの兄弟」で毎日出版文化賞特別賞、プーシキン賞を受賞。2012年には「謎解き『悪霊』」で読売文学賞受賞。ドストエフスキーの新訳では、他に「罪と罰」、「悪霊」がある。
2015年11月に、自身初となる小説「新カラマーゾフの兄弟」を刊行。
原田 英代(ハラダ ヒデヨ)
東京藝術大学、同大学院卒業。ジュネーヴ国際コンクール最高位。WDRケルン放響、スイス・ロマンド管、南西ドイツ・フィル、N響、読響、日本フィル、日本フィル等と共演。ラインガウ、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン等ヨーロッパの著名音楽祭に出演。ドイツのアウディーテレーベルより、グリーグ、チャイコフスキー、ラフマニノフ、シューマン、シューベルトのCDをリリース。14年、みすず書房より初となる著書『ロシア・ピアニズムの贈り物』を出版。