現代哲学の解体と構築 言語と解釈
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  • 齋藤 元紀(高千穂大学教授)
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 21世紀もすでに20年以上が経過した今、現代哲学はどこへ向かおうとしているのでしょうか。現代哲学においては、何が成し遂げられ、また何が成し遂げられていないのでしょうか。現代哲学における諸思想を根底から批判的に問い直し、その真の課題を考察するのが、本シリーズ「現代哲学の解体と構築」の狙いです。
 19世紀における自然科学と歴史主義の発展を受けて始まった20世紀の哲学は、二度の世界大戦という悲惨な経験を挟んで、現象学、実存主義、分析哲学、ネオプラグマティズム、解釈学、構造主義、ポスト構造主義といったさまざまな諸思潮を生み出してきました。加えて、政治学、社会学、美学、自然科学などの諸分野と哲学との複合的関係も見逃すことができません。今なお哲学は次々と新たな洞察を提示し続けており、混迷深まる現代にあって、哲学を求める声はむしろかつてないほどに高まっているようにすら感じられます。しかし、そうした状況であればこそ、現代哲学の洞察とその意義を徹底的に問い直す作業が不可避であると言わねばなりません。というのも、おのれ自身に仮借なき批判を加え、その成否を問い、さらにその真の課題を見極めることこそ、他ならぬ哲学の営みの本質をなすものだからです。
 第Ⅲ期「言語と解釈」では、19世紀末から20世紀にかけて登場した新たな論理主義に端を発するいわゆる「言語論的転回」をとおして大きな変貌を遂げた「言語分析哲学」、そしてこれと連関しつつ周辺諸分野にも拡張をみた「哲学的解釈学」、この双方が現代哲学に与えた衝撃を徹底的に吟味し、その今後の射程を究明します。初心者はもちろん、学部生・大学院生、そして社会人まで、現代哲学に関心を寄せる皆さんのご参加をお待ちしています。(講師・記)   2022年4月期開講  
   
<第3期>                                         
1 10月18日 イントロダクション――言語と解釈をめぐる「転回」
2 11月 1日 論理学の解体と構築――数学の基礎づけから言語分析へ
3 11月15日 言語論的転回における解体と構築
4 12月 6日 哲学的解釈学――ロマン主義的・歴史主義的解釈学の解体
5 12月20日 現代解釈学の新たな展開

<全体スケジュール>
第1期:主体と他者(2022年4月期)
第2期:存在と実在(2022年7月期)
第3期:言語と解釈(2022年10月期)
第4期:技術と芸術(2023年1月期)

<受講のご案内>
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日程
2022/10/18, 11/1, 11/15, 12/6, 12/20
曜日・時間
火曜 19:00~20:30
回数
5回
受講料(税込)
会員 16,500円 

講師詳細

齋藤 元紀(サイトウ モトキ)
1968年生まれ。法政大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(哲学)。現在、高千穂大学人間科学部教授。専門は、現象学・解釈学をはじめとする近現代哲学。主な著書に、『存在の解釈学』(法政大学出版局、2012年)、『始まりのハイデガー』(共編著、晃洋書房、2015年)、『連続講義 現代日本の四つの危機―哲学からの挑戦』(編著、講談社メチエ、2015年)、『ハイデガー哲学は反ユダヤ主義か―「黒ノートをめぐる討議』(共編著、水声社、2015年)、『21世紀の哲学をひらく―現代思想の最前線への招待』(共編著、ミネルヴァ書房、2016年)、『終わりなきデリダ―ハイデガー、サルトル、レヴィナスとの対話』(法政大学出版局、2016年)、『哲学の変換と知の越境―伝統的思考法を問い直すための手引き』(共編著、法政大学出版局、2019年)ほか。訳書に、ユルゲン・トラバント『人文主義の言語思想―フンボルトの伝統』(共訳書、岩波書店、2020年)、ギュンター・フィガール『問いと答え―ハイデガーについて』(共訳書、法政大学出版局、2017年)ほか。