ベートーヴェンの生涯と作品 不滅の恋人

  • 平野 昭(音楽評論家)
講師詳細

 生涯を独身で過ごしたベートーヴェンではあるが、青年時代には強い結婚願望を抱き、多くの恋愛を繰り返していた(と思われる)。いわゆる「不滅の恋人」への情熱的な恋文は、現在のベートーヴェン研究で1812年7月にボヘミア(チェコ)で書かれたもので、イニシャル「T」をもつ女性がフランツ・ブレンターノ夫人のアントーニエであったことがほぼ判明している。しかし「不滅の恋人」研究史に登場した女性は10人を大きく上回る。今回は女性に献呈された傑作を紹介しながらベートーヴェンの理想の女性観にも想像を巡らせたい。 (講師・記/2019年4月開講。2年全8期予定。)

<スケジュール>
1)初恋のエレオノーレ・フォン・ブロイニング嬢(WoO40、WoO51)、アンナ・ルイーゼ・バルバラ・オデスカルキ夫人(Op.15)他。
2)バベッテ・フォン・ケグレヴィッチ(Op.7)、アンナ・マグラレーテ・フォン・ブロウネ(Op.10)、ヨーゼファ・フォン・ブラウン(Op.14)等。
3)ヨゼフィーネ・フォン・リーヒテンシュタイン侯爵夫人(Op.27-1)、ジュリエッタ・フォン・グィチャルディ伯爵令嬢(Op.27-2)等。
4)マリー・フォン・エアデディー伯爵夫人(Op.70、Op.102)、テレーゼ・フォン・ブルンスヴィク伯爵令嬢(Op.78)、カロリーネ・フォン・キンスキー伯爵夫人(Op.83、Op.94)
5)ドロテア・フォン・エルトマン男爵夫人(Op.101)、マキシミリア―ネ・ブレンターノ嬢(Op.109)、アントーニエ・ブレンターノ(Op.120)。

<講座の全予定>※変更する可能性がございます。予めご了承ください。
■2020年メモリアルイヤーに向けてベートーヴェンの生涯と作品を2年かけて味わいます。2019年度は人間ベートーヴェン、2020年度は大作曲家(楽聖)ベートーヴェンをテーマに解説。

2019年度 人間ベートーヴェン
春 ハイリゲンシュタットの遺書
夏 傑作の森
秋 不滅の恋人
冬 ウィーン会議とナポレオン没落
2020年度 大作曲家(楽聖)ベートーヴェン
春 ハンマークラヴィーア、ピアノソナタ30番~32番
夏 ディアベリ協奏曲
秋 ミサソレニムスと第九交響曲
冬 弦楽四重奏曲

お申し込み
日程
2019/10/7, 10/21, 11/18, 12/2, 12/16
曜日・時間
第1・3・5週 月曜 15:30~17:00
回数
5回
受講料(税込)
会員 16,500円 一般 19,800円
その他
教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

平野 昭(ヒラノ アキラ)
1949年横浜生まれ。武蔵野音楽大学大学院修了。静岡文化芸術大学名誉教授、沖縄県立芸術大学客員教授、桐朋学園大学特任教授。前慶應義塾大学文学部教授。18~19世紀の西洋音楽史研究。特にドイツ語圏の作曲家作品研究が専門領域。とりわけベートーヴェンの全作品の分析的研究。『ベートーヴェン』(新潮社)、『人と作品:ベートーヴェン』(音楽之友社)、『音楽キーワード事典』(春秋社)、『ベートーヴェン事典』(東京書籍・共著)、『ベートーヴェン大事典』(平凡社・監修と共訳)等。音楽評論家として放送出演や「毎日新聞」等執筆。