重光葵の戦前と戦後
亜細亜派外交官の世界秩序観の変遷
- 教室・オンライン同時開催
- 熊本 史雄(駒澤大学教授)
重光葵(しげみつ・まもる 1887~1957)は、大正から昭和戦後期にかけて、外交官・政治家として活躍した人物です。ことに、東條英機内閣のもとで外相に就任し、「アジアの解放と復興」を掲げて「大東亜会議」の開催に尽力し、アジア地域の戦後秩序のあり方を模索した点で、よく知られています。ただし、重光の東アジア秩序観、世界観は、さほどに単純ではありません。若き日には「外務省革新派」として存在感を示した重光は、満洲事変前には「亜細亜派」として日中関係の改善に意を注ぐも、事変勃発後には、中国外交の「非」を説き、国際連盟にも否定的になりました。戦犯としての拘留経験を経て、戦後には改進党を率い、日ソ国交回復にも尽力します。
本講座では、外務省の作成した文書を読み込みながら、重光葵の多様な世界秩序観、ことに東アジア地域をいかに捉え、それを日本外交政策へどのように反映させようとしていたのか、その変遷と展開過程をたどります。(講師・記)
◆「戦争の記憶」関連講座の一覧はこちらをご覧ください。
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- 日程
- 2023/9/20
- 曜日・時間
- 水曜 15:30~17:00
- 回数
- 1回
- 受講料(税込)
- 会員 3,300円 一般 4,400円
- 設備費(税込)
- 165円
- その他
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講師詳細
- 熊本 史雄(クマモト フミオ)
- 1970年生。山口県出身。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科日本史学専攻中退。外務省外交史料館『日本外交文書』編纂室勤務を経て、2004年駒澤大学文学部専任講師、2008年同准教授、2014年同教授(現職)。専門は、日本近代史、史料学。主著として、単著に『幣原喜重郎』(中公新書、2021年)、『近代日本の外交史料を読む』(ミネルヴァ書房、2020年)、『大戦間期の対中国文化外交』(吉川弘文館、2013年)、共著に『官僚制の思想史』(吉川弘文館、2020年)、『日中戦争はなぜ起きたのか』(中央公論新社、2018年)、『近代日本の思想をさぐる』(吉川弘文館、2018年)など。共編著として『近代日本公文書管理制度史料集』(岩田書院、2009年、中野目徹氏との共編)がある。