「日本書紀」に記された古代出雲の神話と伝承を読み解く

  • 森田 喜久男(淑徳大学教授)
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 2020年は、『日本書紀』が完成してから1300年目にあたります。 『古事記』に比べたら、ストーリー性という面で面白くないとされてきた『日本書紀』ですが、一見すると堅苦しい漢文表現の背後に豊かな史実の断片が見え隠れしています。
 この講座では『日本書紀』に記された出雲関係の記事を読解し、ヤマト王権と出雲の関係に迫っていきたいと思います。(講師・記)


第1回 『日本書紀』におけるスサノヲとオオナムチ(オオクニヌシ)
 『日本書紀』に見えるスサノヲの動きを見ていくと、狭い意味での日本列島にとどまらず、その活動範囲は朝鮮半島(韓半島)にまで及んでいます。
 では、なぜこのような神話が生まれたのでしょうか。果たしてスサノヲは異国の神であったのか。また、『日本書紀』ではオオナムチはスサノヲの子として登場しますが、その果たした役割は?

第2回 出雲の神宝を見た天皇
 『日本書紀』によると、崇神天皇は出雲の神宝を見たいと述べ、献上すべきか否か、出雲で争いが起こり、ヤマトの意向を受けた吉備から兵が差し向けられます。果たして、その結末は?
 この伝承の分析を通して、他地域と積極的な交流を展開していた出雲の素顔が浮かび上がります。

第3回 ホムチワケの物語   
 火中で出生し、生まれつき話すことができないホムチワケ皇子。ところが出雲へ行くことで話すことができるようになりました。この伝承が意味するところは何なのでしょうか。古代出雲の歴史について考える上で、ある鳥の存在を欠かすことはできません。
 それは本当の意味での古代出雲の謎を解き明かすキーワードなのです。  

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お申し込み
日程
2020/1/22, 2/26, 3/25
曜日・時間
水曜 15:30~17:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 
その他
教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

森田 喜久男(モリタ キクオ)
1964年生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科史学専攻博士課程単位取得退学。博士(歴史学・駒澤大学)島根県古代文化センター、島根県立古代出雲歴史博物館を経て、淑徳大学人文学部教授。日本古代史・神話学・博物館学専攻。著書『日本古代の王権と山野河海』、『やさしく学べる古事記講座』(ハーベスト出版)、『古代王権と出雲』(同成社)他。