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現代の数学 量子計算機の線形代数学的基礎
- 教室開催
- 明石 重男(東京理科大学教授)
現在の暗号技術の信頼性は、「2*3=>6は短時間で計算可能でも、6=>2*3のような素因数分解には時間がかかる」という素因数分解の困難さによって確保されています。しかしその信頼性が、既存計算機と全く異なる量子計算機を用いた場合、保証されないという点が、量子計算機が注目される理由です。その一方で、「計算結果が確率論的である」、「量子ビット数の少ない計算機では誤作動の可能性がある」等、量子計算特有の問題も指摘されています。
本講座では、1998年国際数学者会議でネヴァンリンナ賞を受賞したショアの素因数分解量子アルゴリズムを中心に、線形代数と内積空間論を用いた量子計算の理論的側面について解説します。(講師・記)
【カリキュラム】※状況によっては変更することもございます。
1 テンソル積ヒルベルト空間の構造
2 簡単な量子計算プログラムの例
3 ショアの素因数分解量子アルゴリズム1
4 ショアの素因数分解量子アルゴリズム2
5 量子計算機の誤作動可能性
- 日程
- 2023/1/7, 1/21, 2/18, 3/4, 3/18
- 曜日・時間
- 土曜 18:00~19:30
- 回数
- 5回
- 受講料(税込)
- 会員 16,500円
- 設備費(税込)
- 825円
- その他
- ・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。
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講師詳細
- 明石 重男(アカシ シゲオ)
- 東工大理学博士。京大数理解析研長期研究員、ローマ大客員研究員、南イリノイ大助教授、2013年アジア数学者会議招待講演者。ICM2014承認サテライト会議「非線形解析学と最適化理論アジア会議」基調講演者。
シスコネットワーキングアカデミー公認優秀インストラクタ。文科省スーパーサイエンスハイスクール運営指導委員会メンバー、国際学術機関APSCITフェロー。
電子情報通信用語事典(電子情報通信学会)分担執筆、
アメリカ数学会、数学モノグラフ222巻「凸解析」(丸善出版(近刊)翻訳。