西田哲学入門 行為的直観

  • 小坂 国継(日本大学名誉教授)
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完成期の西田哲学の根本思想は「絶対矛盾的自己同一」でした。絶対矛盾的自己同一とは、世界と自己、あるいは普遍と個物が相即不離の関係にあることを表示する言葉です。そもそも絶対矛盾的自己同一とは何であるかについては、前回、検討しました。
今回は、絶対矛盾的自己同一の具体的事例として、西田が頻繁に語っている「行為的直観」とはどのような思想であるのかを、「作られたものから作るものへ」の思想と連関させて簡明に解説したいと考えています。
また行為的直観はポイエシス(芸術的制作作用)の観念と密接に関連しており、さらには『善の研究』において理想的な純粋経験として論じられていた「知的直観」の考えとも深く結びついています。そこで、今回は、行為的直観の思想をもとにして、西田哲学における実践概念の特質を明らかにしたいと思っています。 (講師・記)

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日程
2021/1/30
曜日・時間
土曜 13:00~14:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 
その他
教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

小坂 国継(コサカ クニツグ)
1943年生まれ。1966年早稲田大学第一文学部卒業。1971年同大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。1986年より日本大学教授、2014年より日本大学名誉教授。専攻は宗教哲学、現代日本思想、比較思想。著書に、『西田幾多郎』『東洋的な生きかた』『環境倫理学ノート』『倫理と宗教の相剋』『近代日本哲学のなかの西田哲学』『鏡のなかのギリシア哲学』(ミネルヴァ書房)、『西田幾多郎の思想』『西洋の哲学・東洋の思想』『全注釈 善の研究』(講談社)、『西田哲学の基層』『明治哲学の研究』『新版西田幾多郎全集』(共編、岩波書店)など。