邪馬台国への国々をたどる 北部九州の大国・奴国の実像
  • 教室開催

  • 木下 正史(東京学芸大学名誉教授)
講師詳細

 奴国は、春日市・福岡市を中心とする福岡平野にあった北部九州最大の大国でした。しかし、『魏志倭人伝』の奴国の記事はわずかに23文字です。伊都国の記事は111文字ですので、大きな差があります。
 邪馬台国にとって奴国は伊都国ほど重要ではなかったからでしょうか。
 しかし、春日丘陵上には、前漢鏡30数面を副葬する須玖岡本王墓があり、周辺では王族墓が発見されています。その北方には須玖遺跡群や比恵・那珂遺跡の巨大拠点集落があり、奴国の王都と見られています。須玖遺跡群は青銅器・鉄器・ガラス器の独占的生産と流通の拠点でした。海岸部にある西新町遺跡は邪馬台国時代の大集落で、朝鮮半島系土器や鉄金廷、カマドを備えた竪穴住居が発見されるなど、朝鮮半島との交流の拠点でした。近畿中枢部の土器も多量に出土しており、邪馬台国との関係を窺せます。これらの遺跡・遺物を取り上げ、奴国の実像に迫ります。 (講師・記)

この講座は終了しました
日程
2023/2/26
曜日・時間
日曜 13:00~17:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 6,600円 一般 8,800円
教材費(税込)
教材費 220円
設備費(税込)
165円
持ち物など
当日、資料を配布いたします。
その他
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

木下 正史(キノシタ マサシ)
1941年東京都生まれ。東京教育大学卒業。同大学院修士課程修了。日本考古学専攻。奈良国立文化財研究所、東京学芸大学教授を経て、現在、同大学名誉教授。主な著書に『古代日本を発掘する―飛鳥藤原の都―』『飛鳥・藤原の都を掘る』『藤原京』など。