ユース学生会員 法と権力の思想史

  • 堀内 進之介(政治社会学者)
講師詳細

 私たちの行動や思考の履歴を最新の技術を用いて分析し、それを基に合理的な決定を行うことへの関心が日増しに高まってきている。私たち人間自身も、そうした関心の下で、社会秩序や規範の源泉とは、もはや見なされなくなってきている。
 かつて、ヨーロッパ世界では、神なる存在が全ての源泉だと見なされた時代があった。そこでは、人間の真正性や、政治の正統性は、人間自身の領分ではなかった。そうした歴史に照らせば、現在進行中の事態は、過去の時代との共通点があるようにも思えてくる。
 神なる存在が全ての源泉だと見なされた時代と、これからの時代がともにどのように評価されるかは、その二つの時代の狭間をどのように評価できるかに掛っているようにも思われる。つまり、「人間を中心とする時代」をどのように評価し得るのか、にである。
 そこで、本講義では、とくに法や権力、政治といった論点を中心に、人間存在こそが諸法、諸政体の源泉であると理解し、神の摂理や自然法を実定的なものへと変更しようとした思想と哲学の系譜を、改めてたどることにしたい。 (講師・記)

<今期の予定>
 第二シリーズでは、歴史主義からロマン主義を経て、法実証主義に至るところまでをたどる。グロティウス、サヴィニー、シュタール、マルクス、フーゴー・プロイスらを取り上げる予定である。

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注意事項

・8月5日講師都合により休講⇒補講は9月2日(月)19時より3号教室にて行います。
・ユース学生会員は、朝日カルチャーセンターの会員で30歳未満の学生が対象です。入会金は、学生証のご提示で半額になります(18歳以下は無料)。講座のお申し込み時に毎回学生証を確認いたします。あらかじめお電話でご予約のうえ、窓口でお手続きください。

日程
2019/7/8, 7/22, 9/2, 9/9, 9/23
曜日・時間
第2週・第4週 月曜 19:00~20:30
回数
5回
受講料(税込)
会員 8,100円 
その他
・必要なレジュメは教室にて配布します。
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

堀内 進之介(ホリウチ シンノスケ)
1977年大阪生まれ。首都大学東京客員研究員。現代位相研究所・首席研究員(政治社会学者)ほか。NHKマイあさラジオ今週のオピニオンコメンテーター。専門は、政治社会学・批判的社会理論。 単著に『知と情意の政治学』(教育評論社)、 『感情で釣られる人々』(集英社新書)。共著に『AIアシスタントのコア・コンセプト‐人工知能時代の意思決定プロセスデザイン』(BNN出版)、『人生を危険にさらせ!』(幻冬舎)、『悪という希望‐「生そのもの」のための政治社会学』(教育評論社)、『統治・自律・民主主義‐パターナリズムの政治社 会学』(NTT出版)ほか多数。最新刊は『人工知能時代を〈善く生きる〉技術』(集英社新書)。