芭蕉の生涯と作品 「おくのほそ道」の想像力

  • 谷地 快一(東洋大学名誉教授)
講師詳細

 俳句の歴史とは、つまるところ、松尾芭蕉をどのように理解してきたかを学ぶことです。しかし、著名な俳句と紀行文『おくのほそ道』に接することはあっても、それ以外の作品に触れる機会は、なかなか得られないでしょう。そこで、この講座では代表的な作品を視野に入れつつも、それ以外の作品を、芭蕉の生涯に沿ってゆたかに拾い集めます。彼が一代で築きあげた蕉風俳諧の全体像をつかみましょう。すなわち、流行の先端を走っていた若き俳諧宗匠の時代から、謎の江東深川隠栖時代を経て、旅の詩人として没するまで、主要な発句や連句・俳文、さらに手紙や遺書を含めて解説します。
 今期は「敦賀」「色の浜」「大垣」の三章を取り上げます。『おくのほそ道』のラストシーンですから、「深川出庵」に掲げられた、人生という「時間」に対する芭蕉の考えを整理して、そこから生きる力を学びたいと思います。さらに、めったに読むことのない、本書の跋文も紹介します。(講師・記)

第1回  1月21日 敦賀の章に待宵と雨名月の対照を味わう。
第2回  2月18日 色の浜の章に小貝を拾う風狂を味わう。
第3回  3月17日 終章大垣に擬死再生の哲学を読み解き、合わせて素龍の跋文に言及する。

お申し込み
日程
2020/1/21, 2/18, 3/17
曜日・時間
火曜 10:30~12:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 一般 11,880円
その他
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

谷地 快一(タニチ ヨシカズ)
1948年北海道生まれ。1980年東洋大学大学院文学研究科国文学専攻博士課程単位取得。博士(文学)。俳文学専攻。現在、東洋大学名誉教授。著書に『与謝蕪村の俳景 太祇を軸として』(新典社)、共編著に『芭蕉・蕪村発句総索引』(角川書店)、 江戸人物読本『与謝蕪村』(ぺりかん社)、『俳句教養講座』全3巻(角川学芸出版)等がある。