新しい宮沢賢治3 未完のユートピア

  • 今福 龍太(文化人類学者)
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 宮沢賢治が創造した物語的平行世界「イーハトーブ」は、私たちの内なる理想郷にして批判意識の拠点です。希望や夢だけではなく、そこでは苦難や痛みでさえ、人間の精神を浄化し、鍛えるためのかけがえのない手がかりでした。完成させねばならないという強迫観念から逃れて「未完」を生きる希望、実現しえぬユートピアの夢、個人の死を乗り越える清明な神話意識。多彩な賢治のテクストをあらたな視点から読み直すことをつうじて、私たち自身の内なる自己と対話する「新しい宮沢賢治」シリーズの第三弾です。 (講師・記)

(1)賢治と〈未完〉について 「オツベルと象」を読む
(2)賢治と〈ユートピア〉について 「ポラーノの広場」を読む
(3)賢治と〈死〉について 「疾中」を読む

参考書:
今福龍太『宮沢賢治 デクノボーの叡知』新潮選書、2019年刊

お申し込み

注意事項

■7/25、 8/8、 8/29に講座日が変更になりました。(全3回)(5/15更新)
■新型コロナウイルスの感染拡大予防のため4/1から新宿教室は臨時休業いたします。5/16、5/23、6/13は休講いたします。(4/23更新)

日程
2020/7/25, 8/8, 8/29
曜日・時間
第4週 土曜 18:30~20:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 一般 13,200円
その他
教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

今福 龍太(イマフク リュウタ)
 1955年東京生まれ。文化人類学者。クレオール文化研究の第一人者。奄美自由大学主宰。奄美では唄者、沖縄では吟遊詩人。詩誌『KANA』同人。こだわりの場所にメキシコ、バハ・カリフォルニア、ブラジル、キューバ、台湾、琉球弧、アイルランド、世界中の汀。食べ物はフェイジョン、パモーニャ、チポトレ、ムグンザー、パクチー。夕暮れになればキルケニー、カシャーサ、シュタベントゥン、天草、レツィーナ。
 著書に『ここではない場所』、『ミニマ・グラシア』、『薄墨色の文法』、『ジェロニモたちの方舟』(以上、岩波書店)、『レヴィ=ストロース 夜と音楽』、『ヘンリー・ソロー 野生の学舎』(以上、みすず書房)、『ブラジル映画史講義』(現代企画室)、『小さな夜をこえて──対話集成』(水声社)、『宮沢賢治 デクノボーの叡智』(新潮選書)、『ボルヘス「伝奇集」 迷宮の夢見る虎』(慶應義塾大学出版会)など多数。主著『クレオール主義』、『群島-世界論』を含む著作集『今福龍太コレクション《パルティータ》』(全五巻、水声社)が2018年に完結。