2020年の日本考古学

  • 木下 正史(東京学芸大学名誉教授)
講師詳細

 この一年間、意義深い成果があった。纒向遺跡では出土品の中に硯と見られる石板があるとの報告があり、邪馬台国王都における文字の使用、外交文書の作成など政治の実態を窺う興味深い資料となった。東京国立博物館で魏の曹操墓展が開催され、卑弥呼登場頃の魏王墓の内容を知る興味深い展示であった。飛鳥京苑地では、北池と北へ延びる石組大溝との接続部が発見され、壮大な宮廷庭園の全容の解明が進んだ。高松塚古墳では壁画の保存修理が終わり、発掘報告者が刊行され、古墳の詳細が明らかにされた。文武天皇陵である中尾山古墳の発掘では八角形墳の詳細が明らかになった。藤原宮大極殿院では、その継続発掘によって全容が明らかになった。平城宮では太政官跡を発見する成果があった。新しい発見や成果を紹介し、それらが語る古代史上の意義について考える(講師記)。

*同日に同講師による、「考古学で探る古代の大豪族」講座(10:30-12:30)があります。

お申し込み
日程
2020/12/12
曜日・時間
土曜 13:30~15:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 4,400円
教材費(税込)
教材費 110円
持ち物など
・当日、教室にて資料を配布いたします。
その他
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

木下 正史(キノシタ マサシ)
1941年東京都生まれ。東京教育大学卒業。同大学院修士課程修了。日本考古学専攻。奈良国立文化財研究所、東京学芸大学教授を経て、現在、同大学名誉教授。主な著書に『古代日本を発掘する―飛鳥藤原の都―』『飛鳥・藤原の都を掘る』『藤原京』など。