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シェイクスピア「アントニーとクレオパトラ」を解剖する
- 教室・オンライン同時開催
- 高田 康成(東京大学名誉教授)
シェイクスピア作品の制作年代は、基本的によく分かりません。それでも推定制作年というのがあって、それに基づくならば、『アントニーとクレオパトラ』は『ジュリアス・シーザー』に続き、『コリオレイナス』に先立つとされるようです。しかし一連の「ローマもの」とされる、これら三作に限って見るならば、いずれも名作ではあるものの、「取り」をとるのは『アントニーとクレオパトラ』に違いありません。それには、歴史的時間軸からいって最後に来るということもありますが、それ以上になによりも「悲劇」に限りなく成り得ている、というところがあるからです。すなわち、ローマ世界という歴史的限定を超えて、人間に根源的なレベルへと突き抜けるところがあった、ということが出来ましょうか。それが「解剖」によって果たして明らかになるかどうか、乞うご期待。
本講義では、テクストに密着しながら、その折々に顔を出す諸々のテーマや問題を押さえつつ、それらが織りなす姿を見定めたいと思います。
全6回の各回は、5幕構成の作品の大体1幕強の分量を扱います。資料を毎回用意しますが、あらかじめ翻訳で該当部分をざっとお読みいただければ幸いです。翻訳はどなたの訳でも結構です。(講師記)
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- 日程
- 2023/7/5, 7/19, 8/2, 8/30, 9/6, 9/20
- 曜日・時間
- 第1週・第3週・第5週 水曜 13:00~14:30
- 回数
- 6回
- 受講料(税込)
- 会員 19,800円
- 設備費(税込)
- 990円
- 持ち物など
- ・プリント配付予定。(オンラインの方にはメール送付します)
- その他
- ・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。
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講師詳細
- 高田 康成(タカダ ヤスナリ)
- 東京大学名誉教授。著書・論文に『クリティカル・モーメント -批評の根源と臨界の認識』(名古屋大学出版会、2010)、『キケロ─ヨーロッパの知的伝統』(岩波書店、1999)。共編著に『シェイクスピアへの架け橋』(東京大学出版会)など。翻訳に『エラスムス=トマス・モア往復書簡』沓掛良彦氏と共訳(岩波文庫)。朝日カルチャーセンターでは「シェイクスピア原典講読」を30年担当。