組織とエリートの変遷からみたオスマン帝国

  • 鈴木 董(東京大学名誉教授)
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 組織とは、人間を成素とした機械であり、文明の根幹をなす。そして、それを担う人間の属する文化により様々の形をとる。本講座では、前近代のイスラム世界をとりあげ、その後半の世界帝国であったオスマン帝国において、前半における世界帝国であったアッバース朝で成立した巨大帝国の組織モデルを受け継ぎながら、組織とエリートをいかに発展させていったかを、図像資料も交えながら、考えていきたい。(講師・記)

<2019年4月期>※終了しました。
1.文明と文化としての組織とエリート
2.イスラム世界における組織とエリートの原型(8世紀~9世紀)
3.後期イスラム帝国としてのオスマン帝国
4.辺境の戦士集団とイスラム・モデルの導入(13世紀末~15世紀前半)
5.フロンティアの帝国のシステム(15世紀)
6.黄金時代の組織とエリート(16世紀中葉、スレイマン時代)
7.原型としてのアッバース・システムとオスマン・システム

<2019年10月期>組織とエリートの成熟とモデル・チェンジの力学
1.後期オスマン帝国は没落期か
2.組織発展とエリートの変貌(16世紀末~18世紀初頭)
3.新古典期の組織とエリート(18世紀)
4.イスラム・モデルから近代西欧モデルへ(18世紀~20世紀)
5.組織の「西洋化」始動したエリートの相貌
6.新エリートの創成(19世紀の改革のなかで)
7.比較の中のオスマン帝国の組織とエリートの「西洋化」

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この講座は終了しました
日程
2019/4/1, 4/15, 5/20, 6/3, 6/17, 7/1, 7/29
曜日・時間
第1・3・5 月曜 10:30~12:30
回数
7回
受講料(税込)
会員 22,680円 
持ち物など
資料を当日配布いたします。
<参考書>鈴木董著 ※必須ではございません。
『オスマン帝国 イスラム世界の「柔らかい専制」』 (講談社現代新書)
『オスマン帝国の解体 文化世界と国民国家』 (講談社学術文庫)
その他
教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

鈴木 董(スズキ タダシ)
1947年生まれ。東京大学法学部卒業。82年同大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。法学博士。専攻はオスマン帝国史、比較史・比較文化にも深い関心をもつ。東京大学東洋文化研究所助教授を経て、91年から同教授、2012年から東京大学名誉教授。
著書:『オスマン帝国―イスラム世界の柔らかい専制』(講談社現代新書)、『オスマン帝国の解体―文化世界と国民国家』(ちくま新書、筑摩書房)、『図説イスタンブル歴史散歩』(河出書房新社)、『食はイスタンブルにあり―君府名物考』(NTT出版)、『トルコの食文化』(農文協)、『イスラム的共存とナショナリズム』(千倉書房)、『オスマン帝国の権力とエリート』『オスマン帝国とイスラム世界』(東京大学出版会)、編著『トルコ読本』(河出書房新社)など多数。近著に『文字と組織の世界史』(山川出版社)。