全4回通し ついにはじまった日本の重力波実験KAGRA

  • 田越 秀行(東京大学教授)
  • 都丸 隆行(国立天文台教授)
  • 関口 雄一郎(東邦大学准教授)
  • 郡 和範(高エネルギー加速器研究機構・総合研究大学院大学准教授)
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講師詳細

※各回ごとでもお申し込みいただけます。各回のURLをご利用ください。

1.2/8 10:00-12:00「重力波とは何か」 東京大学教授 田越秀行
https://www.asahiculture.jp/course/shinjuku/5c1c97b2-f187-443d-8a40-5daae7df2c53

アインシュタインが予言した重力波は、2015年9月にアメリカのレーザー干渉計型重力波検出器LIGOによって初めて直接検出されました。それ以来多くの重力波が観測されており、現在はおおよそ週に一回程度観測されています。これまで観測されている重力波は、連星ブラックホールの合体や連星中性子星の合体によるものですが、重力波の観測は物理学及び天文学に多大なる影響を与えるものとなっています。本講演では、重力波とは何かから始まり、重力波観測の現状、そしてKAGRA検出器の状況を交えながら,今後の重力波観測の展望についてお話しします。(講師記)

2.2/22 10:00-12:00「アインシュタインの重力波で宇宙を探る」 国立天文台教授 都丸隆行
https://www.asahiculture.jp/course/shinjuku/eb0bc5dd-bd99-cfcc-c22d-5daae8cf9bfc

重力波は、アインシュタインの一般相対性理論から導かれる、時空間の歪みが波として伝わる現象です。重力波を用いると、ブラックホールなどこれまでの天文学では観測が難しかった現象も詳しく調べる事ができます。日本ではようやくKAGRAが完成し、重力波天文学の幕が開けようとしています。本講座では、シリーズ中唯一の実験家として、「そもそも相対性理論って正しいの?」というところから、重力波望遠鏡、さらには最新の重力波天文学について、やさしく解説します。

3.3/14 10:00-12:00「重力波と宇宙の錬金術」 東邦大学准教授 関口雄一郎
https://www.asahiculture.jp/course/shinjuku/4e708026-3fda-039e-56a2-5daae8ddbfa6

2017年に史上初めて観測された中性子星合体からの重力波。実は、中性子星の合体は、宇宙に存在する金やプラチナといった元素の起源である可能性が高いことも分かってきたのです。そのはじまりには水素、ヘリウムと微量の軽い元素しかなかった宇宙。元素はどのようにして作られてきたのか、という問いからはじめて、最新の研究結果までを解説します。(講師記)

4.3/28 10:00-12:00「宇宙のはじまりと重力波」 高エネルギー加速器研究機構准教授 郡 和範
https://www.asahiculture.jp/course/shinjuku/bf7b2d00-8c30-9a96-430d-5daae9f3aa51

我々の宇宙は、その誕生直後の約138億年前にインフレーションと呼ばれる急激な膨張を経験しました。それは、その後に引き続いて起こるビッグバンの膨張より、はるかに速い膨張でした。そのインフレーションの膨張により、量子力学的な粒子の生成が起こり、特徴的な重力波がつくられたことが予言されています。そして、もし、この宇宙初期から残る原始の重力波を検出することが
できれば、重力の量子性と、初期宇宙にインフレーションが起こったことが検証されるのです。この宇宙誕生にまつわる秘密をわかりやすく解説いたします。(講師記)



お申し込み

注意事項

「ついにはじまった日本の重力波実験KAGRA」全4回シリーズ 通し券です。
各回ごとでもお申し込みいただけます。

日程
2020/2/8, 2/22, 3/14, 3/28
曜日・時間
土曜 10:00~12:00
回数
4回
受講料(税込)
会員 13,200円 一般 15,840円

講師詳細

田越 秀行(タゴシ ヒデユキ)
1995年京都大学大学院理学研究科博士課程修了。その後、大阪大学助教、大阪市立大学准教授、東京大学宇宙線研究所准教授などを経て、2018年11月より現職。

都丸 隆行(トマル タカユキ)
2001年 東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。博士(理学)。高エネルギー加速器研究機構 助手、助教、研究機関講師、准教授などを経て、2019年より自然科学研究機構国立天文台、総合研究大学院大学 教授。東京大学宇宙線研究所、高エネルギー加速器研究機構 客員教授。東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構 客員科学研究員。

関口 雄一郎(セキグチ ユウイチロウ)
東京大学教養学部、同大学院総合文化研究科卒業。博士(学術)。
国立天文台理論研究部研究員、京都大学基礎物理学研究所特任助教など経て、現職。第7回日本物理学会若手奨励賞、第12回湯川記念財団木村利栄理論物理学賞を受賞。専門は宇宙物理学。特に、スーパーコンピュータを用いてブラックホールの誕生などを再現し、それらの謎に迫る研究を行なっている。

郡 和範(コオリ カズノリ)
1970年兵庫県生まれ。現在、高エネルギー加速器研究機構理論センター准教授。2000年、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。2004年、米ハーバード大学博士研究員。2006年、英ランカスター大学 研究助手、2009年、東北大学大学院助教などを経て、現職。また、総合研究大学院大学と東京大学カブリIPMUの教員も兼任。研究内容は、宇宙論・宇宙物理学の理論研究(キーワード:ビッグバン元素合成、バリオン数生成、インフレーション宇宙論、ダークマター、ダークエネルギー、ニュートリノ宇宙物理学、原始ブラックホール、重力波など)。著書に『宇宙物理学(KEK物理学シリーズ3)』(共立出版)、『宇宙はどのような時空でできているのか』(ベレ出版)などがある。