熱田神宮と草薙剣

  • 加藤 謙吉(歴史研究家)
講師詳細

名古屋市の熱田台地の南端に鎮座する熱田神宮(熱田社)は、三種の神器の一つである草(くさ)薙(なぎの)剣(つるぎ)を祭神とする社として、広く信仰を集めています。付近には東海地方最大の前方後円墳である段夫山(だんぷざん)古墳(前方後円墳)などがあり、尾張国造家となる一族(尾張氏)が代々社家として熱田社の祭祀に与ってきましたが、もと天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)と言われた草薙剣がこの地に祀られるようになった経緯は、『記紀』や『尾張国熱(あつ)田(た)太(だい)神(じん)宮(ぐう)縁(えん)起(ぎ)(記)』に、日本武尊や宮簀媛(みやずひめ)の物語と結び付く形で詳しく語られています。いま、その物語を読み解くことによって、伊勢湾の海人集団の存在と関わる熱田神の本来の性格(地方神としての剣神・武神)や、宮簀媛の原形となる女性シャーマン(氷上姉子(ひかみあねこ))の姿が浮かび上がってくるように思われます。(講師・記)

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日程
2020/6/18
曜日・時間
木曜 15:30~17:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 4,400円

講師詳細

加藤 謙吉(カトウ ケンキチ)
1948年三重県四日市市生まれ。1976年早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。成城大学・中央大学兼任講師、放送大学講師を歴任。博士(文学)。著書に『蘇我氏と大和王権』、『大和政権と古代氏族』、『大和の豪族と渡来人』、『大和政権とフミヒト制』(以上、吉川弘文館)、『秦氏とその民』、『吉士と西漢氏』(以上、白水社)、『日本古代の豪族と渡来人』(雄山閣)など。