基礎から学ぶ日本仏像史
  • 教室開催

  • 松田 誠一郎(東京芸術大学教授)
講師詳細

 今回の講座では、奈良時代(710-784)の仏像について講義します。
 第1-2回は、興福寺の十大弟子・八部衆像を取り上げます。阿修羅像で有名なこれらの群
像は、天平6年〔734〕に完成した西金堂の安置仏像の一部でした。豊富な関連史料を講読し
た上で、脱活乾漆造の技法や西金堂諸像の典拠の問題を中心に解説します。
 第3-4回は、東大寺法華堂の本尊、不空羂索観音像を取り上げます。近年の解体修理の新
知見を紹介しながら、東大寺法華堂の安置仏像をめぐる問題や、法華堂の創建に関する問題
について説明した上で、天平古典様式の完成を示す本尊、不空羂索観音像の造形的な魅力と
特徴について解説します。
 第5-6回は、天平宝字3年〔759〕に唐僧鑑真が開いた唐招提寺に伝わる諸像について講義
します。今回は、鑑真和上像と、伝衆宝王菩薩像をはじめとする檀像風の木彫像を取り上げ、
唐代美術との関係に注意しながら、奈良時代後期(754-784)の仏教彫刻の造形・技法の特
徴について解説します。 (講師・記)

 授業では、各作品の特徴や歴史的な背景をスライドと資料を用いて詳説するとともに、全体を通して檀像彫刻のもつ魅力や特徴が理解できるよう配慮します。

<スケジュール>※スケジュールは変更になる場合がございます。

第1回 4/12: 興福寺十大弟子・八部衆像(1)
第2回 4/19: 興福寺十大弟子・八部衆像(2)
第3回 5/17 :東大寺法華堂不空羂索観音像(1)
第4回 5/31 :東大寺法華堂不空羂索観音像(2)
第5回 6/7 :唐招提寺の仏像(1)
第6回 6/21: 唐招提寺の仏像(2)

なお、本講座の講義内容は、下記の教科書の第6章から第8章の内容に対応しています。
<テキスト>
水野敬三郎著『奈良・京都の古寺めぐり 仏像の見かた』(岩波ジュニア新書89、岩波書店)は各自ご用意ください。

この講座は、ご入会が必要です。会員でない方は、ご入会の手続きをお願いいたします。

この講座は終了しました
日程
2022/4/12, 4/19, 5/17, 5/31, 6/7, 6/21
曜日・時間
火曜 13:00~15:00
回数
6回
受講料(税込)
会員 19,800円 
教材費(税込)
教材費 660円
設備費(税込)
990円
持ち物など
<テキスト>
水野敬三郎著『奈良・京都の古寺めぐり 仏像の見かた』(岩波ジュニア新書89、岩波書店)は各自ご用意ください。
その他
※教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。
・今期は日程が変則的です。ご注意ください。

講師詳細

松田 誠一郎(マツダ セイイチロウ)
1960年、東京生まれ。東京学芸大学教育学部卒業、東京芸術大学大学院美術研究科修士課程終了。1984年から東京芸術大学美術学部非常勤講師、89年第1回国華賞、90年東京芸術大学より学術博士の学位取得。91年~99年京都市芸術大学美術学部専任講師、99年より東京芸術大学美術学部専任講師、2001年から准教授、2012年から教授。著書は『東大寺と平城京 日本美術全集第4巻 奈良の建築・彫刻』共著(講談社)、『カラー版 日本美術史』共著(美術出版社)、『週刊朝日百科 日本の国宝15京都/広隆寺』責任編集(朝日新聞社)、『醍醐寺大観 第1巻 建築・彫刻・工芸』共著(岩波書店)など多数。