疫病・災害に立ち向かう古代の人びと

  • 平川 南(人間文化研究機構機構長)
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 現在、世界中を恐怖に陥れている新型コロナウィルスにわれわれはどのように立ち向かえばよいのだろうか。「感染症が人間の社会で定着するには、農耕が本格的に始まって人口が増え、数十万人規模の都市が成立することが必要であった。」(山本太郎『感染症と文明』)。まさに日本における10万人ほどの人口を擁したはじめての古代都市・平城京は735、737年、天然痘により多数死亡。人口の集住する都市と外国から入京する使節に対し、疫病の侵入を防ぐための独特の祭祀が実施された。これらの都の祭祀は日本列島各地においても盛んに実施された。「道祖神」信仰・呪符などはその代表例。
 9世紀は、自然災害の相次いだ世紀であった。この厳しい環境下で稲の品種改良が飛躍的に進展したのは〝人文知〟の賜物。(講師・記)

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日程
2020/11/28
曜日・時間
土曜 13:00~16:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 6,600円 一般 8,800円
教材費(税込)
教材費 540円
その他
・途中休憩がございます。

講師詳細

平川 南(ヒラカワ ミナミ)
人間文化研究機構・機構長。前国立歴史民俗博物館長。山梨県立博物館名誉館長。文学博士。日本古代史専攻。1990年『漆紙文書の研究』で第12回角川源義賞受賞。主著・論文に『漆紙文書の研究』(吉川弘文館)、『多賀城碑』共著(雄山閣出版)、『よみがえる古代文書』岩波新書(岩波書店)、『烽の道』共著(青木書店)、「古代日本の文字世界」編著(大修館書店)、『墨書土器の研究』(吉川弘文館)、『古代地方木簡の研究』(吉川弘文館)『古代日本 文字の来た道』編著(大修館書店)、『文字と古代日本1 支配と文字』『文字と古代日本2 文字による交流』編著(吉川弘文館)、『全集日本の歴史 第2巻 日本の原像』(小学館)、『東北「海道」の古代史』(岩波書店)、『古代日本と古代朝鮮の文字文化交流』編著(大修館書店)、『出土文字に新しい古代史を求めて』(同成社)、『律令国郡里制の実像』上巻・下巻(吉川弘文館)、『新しい古代史へ』全3巻(吉川弘文館)など多数。