現代の数学 不可能性の数学的証明方法
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  • 明石 重男(東京理科大学教授)
講師詳細

一見、関連性のなさそうに見える「角の3等分が定規とコンパスのみを用いて作図不可能であること」と「自然対数の底や円周率が超越数であること(=自然対数の底を解とする整係数代数方程式が存在しないこと)」は、「不可能性の証明」という観点から見た場合、密接な関係を持っています。
本講座では、大学理系1年で学ぶ線形代数学及び微分積分学迄の知識で、先端的研究成果を理解することを目的としています。数学は、1箇所でも「お話し部分=証明せずに認めてもらう部分」が存在すると、理解したことになりません。そのような意味で、「誰にでも理解してもらえること」と「ごまかしが無いこと」を大切にした説明を致します。(講師・記)


【カリキュラム】※状況によっては変更することもございます。
第1回:不可能であることの証明と存在することの証明の相違
第2回:角の3等分が作図不可能であること
第3回:有理数、無理数、複素数と整係数代数方程式
第4回:複素数の行列表現と4元数
第5回:自然対数の底が無理数であること
第6回:自然対数の底が超越数であること




この講座は、ご入会が必要です。会員でない方は、ご入会の手続きをお願いいたします。

お申し込み
日程
2023/4/1, 4/15, 5/6, 5/20, 6/3, 6/17
曜日・時間
第1週・第3週・第5週 土曜 18:00~19:30
回数
6回
受講料(税込)
会員 19,800円 
設備費(税込)
990円
その他
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

明石 重男(アカシ シゲオ)
東工大理学博士。京大数理解析研長期研究員、ローマ大客員研究員、南イリノイ大助教授、2013年アジア数学者会議招待講演者。ICM2014承認サテライト会議「非線形解析学と最適化理論アジア会議」基調講演者。
シスコネットワーキングアカデミー公認優秀インストラクタ。文科省スーパーサイエンスハイスクール運営指導委員会メンバー、国際学術機関APSCITフェロー。
電子情報通信用語事典(電子情報通信学会)分担執筆、
アメリカ数学会、数学モノグラフ222巻「凸解析」(丸善出版(近刊)翻訳。